EXIT DUST PLANET

学生の頃、まだダンスミュージックなんて聞いてない頃、9.Life Is Sweetで「なんか体が動いちゃう音楽」の存在を知ったと思います。
いま聞くとなんだかな~昔の構成だな~とか思うけど、やっぱ興奮します。
だんだんレイヤーを重ねて音を厚くしていく感じって、やっぱ一番興奮する。
凄いかっこいい。
アルバム全体もいま聞くと荒いっつーか元気がいいっつーか。でも濡れる。いろんなとこが濡れる。
いいわ~
(今岡秀雄)

ケミカルブラザーズが作り上げた、ビッグビートという新ジャンル。
つまりこの1stこそがビッグビートとはこういうものだ!ということを示したアルバムなんだと思う。
今更ながらやっとケミカルブラザーズの1st聴いたんだけど、フォロワーたちの音を聞き慣れてて全然違和感とか斬新さが無いって言う。
テクノとロックの融合したブレイクビーツ・・・今ではその辺によく転がってるもんね。
でもまぁ今聴いても始祖のくせにそんなに古さを感じさせないのは凄いね。
凄さを感じさせないところも凄い。
楽曲もバラエティに飛んでてすでに完成されてるね。
(貴族)
DIG YOUR OWN HOLE

「死語になるな」と聞いた瞬間に分かる言葉がある。
例えば今で言うとアラフォーとか。
きっと来年まで言ってるヤツは3人くらいしかいないだろう。
そしてケミカルブラザーズが登場したときも「デジタル・ロック」という茶目っ気たっぷりなネーミングのジャンルとして紹介されていた。
「デジロック」なんて略して書いてるヤツもいた。
オレは当時ロッキンオンというロック雑誌を読んでいたんだが、彼らの登場をうさんくさく思っていた。
なにがデジタル・ロックだバカヤロー。
ロックンロールなめてんじゃねーぞバカヤロー。
そう、オレはとんがりまくったロック野郎だったんである。
そんなロック硬派なオレがケミカルさんたちを初めて聴いたのは、多くの人と同じように「Setting Sun」であった。
あの当時向かうところ敵無しであったオアシスとコラボした珠玉の1曲。
超クールなイントロ、ぶっといビート、美しいメロディ。これまで全く聴いたことのない音楽だった。
しかもジャケがまたカッコいいんだコレが。
その後、ダメ押しとばかりにリリースされたのがこのアルバム。
どこを切ってもカッコよすぎっしょ。
も、やばいっしょ。
それからオレはダンスミュージックにのめり込んでいった。
デジタル・ロックという言葉は死んでもケミカルさんは永久に不滅です☆
(くつ王)

僕が担当したもう一つの作品、『come with us』とは異なり
なんだかハコを感じる1枚です。
小さなクラブハウスではなく、Zeppみたいな大きなハコ。
聞いているとステージから踊れ!と煽られているいるような感じがします。
Groove、というものなのかもしれません。
Come with usが内側に向いて好きな音楽を作ったとすれば、
これは外側に向かってaudienceを意識して作ったのでしょうか?
その位心と体を揺り動かす何かがあります。
何?といわれてもよくわからないのだけれど。
(たろう)
SURRENDER

これっしょ。これ、いいっしょ。
Music: Responseとかもう、最初からヤバい。低いリズム音に高音がピヨピヨってさ、「どうでもいいから踊れハゲ」っていうパワーがある。
で、曲が展開していくところでもう、叫びたくなる。
何回かクラブでデカイ音で聞いたけど、気が狂うかと思った。楽しくて。
あとケブラズを語る上で外せないのはもう、PVでしょうがよ。
カッコよすぎだろうがよ。
あー…聴いてたら腹がムズムズするぜ…
踊りてえ…
(今岡秀雄)

2ndから2年、待ちに待ったケムズの3rdは、良い意味で期待を裏切る作品だった。
1st、2ndでケムズが示した、ロック様式に解釈したブレイクビーツにテクノやヒップホップを融合させるスタイルは、新鮮だった。しかし、ショービズ界はこれを“デジタル・ロック”という安い産業ブームの中に消費、埋没させてしまった。その後現れたビッグ・ビートのブームへと変化する英国ダンスシーンの変遷の中、このアルバムは発表された。
攻撃的なビート一色で押しまくった前作とは違い、曲調は一曲ごとに異なる。基本的な線は変わっていないが、テクノ、ブレイクビーツ、ハウス、ヒップホップなど、バリエーションに富んだ内容。それを実力UPととるのか、的が絞りきれてないととるのか、評価が分かれるところ。surrender=放棄するというタイトルどおり、世界的に評価された2ndの攻撃的なビートを捨て、目新しいビートや技術に頼らない方針は、めまぐるしく変化するシーンの中で劣化することのない「古典」を重要視したのか、あるいは単純に攻撃的なビートに飽きたのか、彼らの真意は測りかねるが、9年程が経った今聞いても、飽きることのない良盤だ。
チープな電子音を巧みに使った“music : response”は一度聴いたら忘れられない。他には、oasisのノエルが参加した“let forever be”、PRIMAL SCREAMのボビーの下手ウマなボーカルが耳に付く“out of control”などが印象的。特に“let forever be”は、ある女性の生活とダンスシーンが交錯して段々境目が分からなくなる、不思議なPVもお勧め。
(頼む)
COME WITH US

今回のレビューを書くにあたり、Chemical brothersの曲を手に入れて
ituneに入れたら、club musicというジャンルができました。
というくらい、僕はclub系の音楽を聴かないので今回は新鮮でした。
とてもカッコいい曲がアルバムです(さすがはChemical brothers)。
Come with usというtitle tuneではじまりますが、
ホントについていきます!という気分になりますね。
全体にethnic musicを意識した曲調で、そこがまたカッコいい。
そんあれナイツでこんなのをかければ盛り上がるんだね、と思いましたが
まぁそこはDJ毎にジャンルが違うというのが、また面白いんだと思ってます。
4曲目のstar guitarだけが特に工夫もなく中だるみな感じがしたので
残念ながら1点減らして9点。
PUSH THE BUTTON


通算5枚目は非常に多様な曲が散りばめられた名盤。
ブレイクビーツを基本要素としながら、ボーカルを入れた楽曲が多く、ポップな要素とアグレッシヴなサウンドが憎らしいほど組み合わされているのは見事。見事すぎて、ベースにあるブレイクビーツが目立たないのは、'97年からのファンには物足りくもある。ボーカル曲が増えたのは、BasementJaxxなんかがヒットしてる市場を意識したのかな。個人的には、2ndや3rdアルバムくらいのボーカル曲率でちょうど良かったんだけど。いや、個人的には、です。
先行シングル“Galvanize”で幕を開けるが、これはヒップホップとブレイクビーツの見事な融合。まー今となっては特に珍しくもない融合だけれども、やはりケムズはこのあたりが上手いというか、きちんと踊れる楽しいビートに仕上がっている。個人的には、この“Galvanize”と“Left Right”のヒップホップ2曲が耳に残っている。
“Surface To Air”とかは、好みの分かれるところかと思うんだけど、曲の作りも音色も特に普通で、じりじりとゆっくり盛り上がっていくキラキラしたハウス・テクノチューンなんだけど、序盤で全然「掴み」がなかったんで、僕は盛り上がるまで耐えきれませんでした。
アルバムとしては、全体的に良くできているんだけれども、コンパクトにまとまっている分、衝撃も耐久性もないという言い方ができなくもない。例えば97年以降のダンスミュージックの方向性をガン!と示した“Dig Your Own Hole”ような、そういう「重要作品」ではないし、それを目指した作品ではない。袋小路に入り込んだまま有効な起爆剤が見つからず足踏みを続けているダンスミュージックシーンの中で、ケムズが自分たちのやりたい音楽をきちっとアウトプットして、立ち位置を明示した作品と言えるだろう。
と、こういう考え方は、多分ケムズに対する思い入れが強い人ほどあるんじゃないかと勝手に予想しますが、客観的に見れば(っていうのかな?)良いアルバムだと思います。ブレイクビーツ(ロックよりも、ハウスやヒップホップに近い方の)やダンスミュージックを聞き始める人に勧めるアルバムとしては、良質でストライクゾーンも広い、推薦盤。
(頼む)
WE ARE THE NIGHT


DIG YOUR OWN HOLEで書いたように、オレにとってケミカルさんはダンスミュージックを教えてくれた神のような存在であり、その意味では円成寺の大日如来クラスの存在と言っても過言ではないだろう。
しかしまあ永年やってると、ちょっとアレな作品を作ってしまうこともあるわけで。
世間ではあまり評価されていない『COME WITH US』もストレンジ感が炸裂しててオレは好きだが、どうもこの『WE ARE THE NIGHT』はあまり好きになれない。
たぶん1曲目の「WE ARE THE NIGHT」のコーラスが「♪嫌じゃない?嫌じゃない、は〜い?」と言っているように聞こえるせいだろう。
カッコいい曲も何曲かあるんだが、1曲目を聴くたびに「嫌じゃねえよ!」とイライラした気分になるため、後の曲の印象もあまり良くない。
このように空耳とは非常に恐ろしいものである。
(くつ王)
