基本情報
場所:京都市左京区大原勝林院町187番地
宗派:天台宗
創建:1012年
寺格:勝林院僧坊
作庭者:?
作庭年代:?
拝観料:800円(抹茶付き)
拝観時間:9:00-17:00
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紹介
年に数回は庭を見に京都に行くのだが、その度に欠かさず訪れる庭が数カ所ある。
そのうちの一つがこの宝泉院である。
宝泉院は、「♪京都〜大原三千院〜」でおなじみの大原にある小さなお寺で、三千院から少し離れたところにある。
京都の人たちの中ではそこそこ有名なデートスポットのようで、いつも男女が静かに庭を見ている風景に出くわす。
というか僕が来るときは必ず「明らかに不倫だな」という感じのオッサンと若い女性のカップルがいるんだけど、何か「不倫カップルのデートスポット100選」みたいのに選ばれてるんだろうか。
この庭のポイントは「額縁庭園」に尽きると言っても過言ではない。
襖を取り外し、柱だけで完全に吹きさらしの状態になっていて、180°庭が見渡せる。
上下左右の柱を額縁と見なして、その4辺に切り取られるように庭園を眺めてみるとまるで庭園が絵画のように見える。いや、ホントに見えるんです。
僕が思うに日本庭園が最も美しく見えるのは寺の中から柱と天井と地面が見えるように少し奥から眺めるときだと思うけど、ここはまさにそういった見方をしなさいと教えてくれている。
島根の足立美術館にも額縁庭園があるけど、あれはここを手本にしているんじゃないかと思う。
庭の左手には樹齢700年の五葉松があり、その圧倒的な存在感にまず眼が釘付けになる。
そして正面には上品な竹林があり、その奥には大原の山々が顔をのぞかせる。
人里から離れたこの寺は本当に静かで、竹が静かに揺れる音さえはっきりと聞こえてくる。
この庭はどの季節もキレイだけど、夏の暑い日に行くのが僕は好きだ。
京都の夏は本気で暑いけど、ここは涼しい風が吹いていて、揺れる竹林を見ていると暑さを忘れてしまう。
紅葉も見事なんだけど、ヒトが多すぎて少し気が滅入る。
冬の雪景色の美しさも筆舌に尽くしがたいんだが、雪の大原に車で行くのはちょっと危ない。
春の桜も見事だと言うけれど、満開の時期が市中と少しずれるため残念ながら僕はまだ桜が満開のときは見たことがない。
でも、この庭のすぐ近くにある実光院にも見事な不断桜があって(個人的には京都一の桜だと思う)、春に来るのもいいかもしれない。
あと、実はこの寺にはもう一つ庭があって、受付のお寺のヒトも必ず「こちらのお庭から先にどうぞ」と強く鑑賞を勧められるのだが、コレはもうホントに掛け値なく酷いシロモノなので、見ない方がいいです。
なんか最近になってどっかの作庭家が神の世界をイメージして作ったそうですが、かなり芸術が爆発しまくってて、もはや炭になってるような庭なので、誰か早く取り壊してください。
あと拝観料800円はちょっと高いんじゃないかと思うんだけどいかがでしょうか。
