音楽レビューサイト:ミュージックヘッド 曽我部恵一バンド『キラキラ!』

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About

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2008年4月
ROSERECORDS

01. 天使
02. 結婚しよう
03. キラキラ!
04. 5月になると彼女は
05. 海の向こうで
06. 海とオートバイ
07. チワワちゃん
08. 街角のうた
09. まちぼうけ
10. 夢見るように眠りたい
11. 青春狂走曲
12. 魔法のバスに乗って


くつ王

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30後半のいい大人がこんな高校生の文化祭バンドみたいなことをやってて、それが最高にカッコいいなんて。
高校生のときから曽我部を追いかけてきたけど、今の曽我部が一番青春してるし、キラキラしてる。
もしこれが僕が高校生のときに出てたら、たぶん僕の人生は変わってたんじゃないか。

『Strawberry』から時折みせていた曽我部の青春モードは、曽我部恵一BAND名義の本作でついに炸裂しまくっている。
かなり甘酸っぱい。
甘酸っぱいよなー、実際!(懐かしい)
30を迎えようとしている僕にはちょっと照れくさいくらいに、曽我部はおっぴろげまくっている。
なんたって、「ハレルヤ、エブリデイ」なんだから。

そもそも皆さんご存知のように、曽我部恵一はこんな叫ぶような歌い方をするヒトじゃなかった。
Elliotto SmithやBadly Drawn Boyのような、美しい歌をただ静かに歌い上げる、吟遊詩人のようなヒトだった。
そうやってできたサニーデイ・サービスの7枚のアルバムは、10年経った今でも神棚に飾ってある(もちろん比喩的なアレです)。
それが、ソロになって、『Strawberry』の頃からニールヤングのようなロックンロールおやじになり、僕の「曽我部熱」は第二期に突入した。
なんか新しいタイプの発熱だった。
『Strawberry』を聴きながら、僕は熱にうなされまくった。
今までの曽我部では決して作れなかっただろう「スワン」「シモーヌ」「STARS」といった名曲を、僕は何度も何度も聴いた。
次の名曲を待ちながら。

曽我部はロックンロールおやじなノリのときもあれば、逆に『LOVE CITY』では都会的で密室的な非の打ち所のないクールな音楽をサラッと作ったりする。
それも年に2枚のペースで。
このヒトはホント音楽がなかったら廃人だっただろうな、というくらい音楽の才能が降りそそぎまくっていると思う。
でも『Strawberry』の後に曽我部が作った『LOVE LETTER』も『Sound Of Simokitazawa』も『LOVE CITY』も『BLUE』も『おはよう』も(あれから5枚も作ってるんだ・・・)、僕の乾きを満たしてくれなかった。
『LOVE CITY』なんか10年に1枚の傑作だと思うけど、それでも曽我部に「ロックンロール」を求めていた僕には少し不満だった。

僕は、『Strawberry』を聴いたときから『キラキラ!』のようなアルバムを待っていた。
結局『Strawberry』も、「Love-sick」みたいな曲があったり、「ミュージック!」みたいな曲があったりでどっちつかずだったし。
『キラキラ!』は完全に文化祭バンドになることに成功している。
しかも、「ジョンレノンが高校の文化祭に出てみました」みたいなノリに近い最高の文化祭バンドに(何度も言うが、曽我部は日本が生んだ21世紀のジョンレノンだ)。

頼むも書いてるけど、とにかくM1-M4までの流れが最高。
ついでに「日が暮れたらアイスを食べよう」という奇跡的な歌詞をもった上野智文作詞作曲の「海の向こうで」も最高。
「青春狂走曲」のセルフカバーがちょっとな〜とか、「魔法のバスに乗って」はシングルバージョンの方がいいよな〜とか、細かい指摘はあるけども、そんなことがどうでもいいくらい、とにかく泣ける。
ボロボロ泣けます。

頼む

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最高に良い。音楽って、歌うって楽しい!というパワーがすごい。

曽我部がソロになってから、僕はそれほど熱心なリスナーではなかったんだけど、これは買ってよかった。録音技術も、ライブ感や勢いをできるだけ残しつつ、ぎりぎりのクオリティを守っていて、見事。この「勢いを残す」ところが、ハルコちゃんが生まれて以降の、ぶっ飛んでる曽我部の、ロックサイドの作品として最高。

曲は、まずm1〜m5までの流れが秀逸。あと、小さな娘を持つ親としては、m7が超大好き。シングルのm12は文句なく最高の作品。
あと、全体的に、作り手がいろいろ迷ったり苦しんだりしたところが(あるはずなのに)聞き手に伝わってこない「ヒョイとできたよ、すぐ録ったよ」的なアルバムで、各楽曲の鮮度がすごい。このアルバムを買ってからもう半年くらい経つと思うけど、いまだに通勤の車の中でヘビーローテーション&毎日熱唱です。特に、m5,7,12は熱唱。中でもm12は、曽我部みたく、腹の中の息を全部出しつくすように歌うと、すごい気持ち良い。

最後に、m11がもっとライブみたいに弾けてほしかった。それでも10点だけど。

たろう

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僕は曽我部恵一の音楽を聴いたことがなかった。
サニーデイサービスから、彼のソロまで。
きらいだから、というわけでは別になく、
ただ単に巡りあわせがなかったというか機会がなかったというか。
だからこれがはじめて真剣に聞く彼の音楽、ということになる。

とても素敵な音楽だと思う。
そのアルバムタイトルの通り、キラキラした音楽。
さわやかな、風が吹き抜けるような印象。
10月に僕は聞いたんだけど、
このアルバムが発売された春に聞けばよかったと思った。
日常と非日常、現実と非現実がクロスする歌詞の感じもよかった。
ポカポカとした晴れた日に散歩やドライブの時に持って行きたい音楽。

今岡秀雄

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個人的な話だけど、しばらく音楽から遠ざかってた。
聞くのは出張の移動のときくらいのもんで、まあそれも古い言い方するとポスト・ロック的なエレクトロニカ的なんばっか聞いてた。
ほんで今回曽我部恵一バンドなるものをレビューすることになったんだけど、まあ知りもせんかった。
バンドって聞いてヘアバンドのことかと思ったもん。あー髪ウザそうだからスッキリして再出発するのか〜とか思ってた。
そのくらい遠ざかっていた。

んで、まあ、聞いてみたんだけどさ、凄いテンション上がったわ〜。
地に足がついている人の仕事は素晴らしいと常々思ってるけど、つきまくっとる。
だけそのまま無ろ過で聞ける。それが良い。

実際聞いたのまだ2巡くらいだけど、なんつーか…不思議なんだけど、自分が肯定されているような感じがしました。
こんな琴線がヒクヒクいっちゃう音楽作る人だったのか…
カッコいいなあ…

というわけで、今からめっちゃ聴きます。

貴族

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久しぶりに曽我部恵一を聴いた。
久しぶりにロックを聴いた。
いい。
老いるどころかますます楽しそうに熱く歌ってるんだね。
キラキラ!もライブ盤?ってな感じでバックがガンガン鳴ってそがブーが熱っぽく熱唱してる。
最初の曲「天使」からやられましたね。
曽我部らしいメロディも曽我部の歌もいいし、
天使が50代半ばくらいのサラリーマン風なおじさんだったという
日常的で奇妙な世界の一部分を切り取ったような歌詞がすばらしく好き。
あといつものように自分の娘がかわいいという歌詞で一曲書いてるんだけど
それでいい曲になるんだからすごいよね。
あーそがブーのライブ行きたい。
そしてまたそがブーが客席に降りてきてそれをみんなで体育座りで囲んで曲を聴きたい。