漫画レビューサイト:MANGAHEAD(マンガヘッド)CROSS REVIEW 20世紀少年

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更新日 2009-04-19 | 作成日 2008-03-06

あらすじ

 
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浦沢直樹 著
1999-2006年
ビッグコミックスピリッツ / 小学館
全22巻+2巻
 
 

くつ王

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「何だか分からないけど面白い」
 
要するにそういうマンガではないだろうか。
謎が謎を呼ぶ(というか、謎をもみ消すかのように次の謎がどんどん出てくる)展開は『モンスター』を思い出させるが、思えばあれもそういうマンガだった。
 
「何だか分からないけど面白い」
 
オレは好きだ、こういう勢いのあるマンガは。
ハチワンダイバーとはまた違ったタイプのハッタリマンガではないだろうか。
言ってしまえばエヴァンゲリオンと同じタイプのマンガでしょうコレは。
いや、最終的には謎は全て一応の解決を見たのかもしれないけれど、読後の印象としては「広げまくった風呂敷をキチンとたためてないなー」と思ってしまうオレがいる。
そんなオレがいて、そんなおまえがいる。
でもまあいいや。
要するにそういうマンガではないだろうか。
 
まあ最後のオチについては伏線張ってたといえば張ってたので良しとしても、他にも気になることはいっぱいある。
でもそんなことを気にしている読者は、このマンガを楽しめていないんじゃないか。
エヴァンゲリオンのときだって、「使徒がどうこう、ロンギヌスがどうこう」とか細かいこと言ってたヤツは物語の本質を見抜けていなかった連中だった。
浦沢直樹のことを「ストーリーが描けない作家だ」というヒトがいるが、そこについては僕も同意してもいい。
でも個人的にはそこはどうでもいいと思う。
つーか、ストーリーが描けなくても面白いマンガは描けることを彼は証明してきたんじゃないかと。
 
強いて言えば、長い。
 

今岡秀雄

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すいません…週刊で読んでたんですが途中で脱落しました…
もうどうでもよくなってくるんだよね…ともだちがだれかとか…
 
浦沢直樹はイケ好かねえスカしたオヤジで何とも好きになれないのですが、作品は確かに面白い。
でも…でも…週刊では読めねえよ!
覚えてねえよその伏線!
 
ほんで、この機会に一気読みしたかったけど仕事が忙しくて7巻までしか読めませんでした。
したらさ…面白いんだよねこれが。
話が思ったよりスイスイ繋がるし、こいつはもう、単行本で読まにゃならん。
 
あとまあ…なんでだろう?女性が魅力的じゃねえ。
うまく書いてるし可愛く表現してるんだけどさ、色気がねえ。
ツクビ(乳首)が出ても興奮しないって言うか。
でもいつか…いつか女子高生をツクヒ(突く日)がくればいいな…関係ないけど…
 
 
ケツメイシ
 
 

たろう 

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浦沢直樹の作品は、ふたつに分けられると思います。
ひとつは浦沢直樹本人の作品、
もうひとつは原作者(脚本者)がいる作品。
前者が「YAWARA」、「HAPPY!」、「20世紀少年」。
後者が「パイナップルアーミー」、「マスターキートン」、「MONSTER」。
「PLUTO」はまた別の位置ですね。
 
僕は基本的に後者が好きです。
描き方は他に真似できないものだと思うけど、
原作者がいない作品で、story tellingとしてはどうかなと思うことがよくあります。
 
そのような中、この「20世紀少年」はよいと思います。
作者の人生とリンクしてるからこそ、
リアルな感情が描けるのかなと。
 
大学生時代にバンドをして挫折する。
親のあとを継いで仕事をして、世の中に流される。
そんな風にしてこども心を忘れてしまう。
 
そのこども心を取り戻そう、というのが
「20世紀少年」のテーマだと思います。
11歳や14歳なんかの時の心の震えを、
今でも同じように感じられますか?
 
「ともだち」が誰かという謎解きという面にはあまり興味がなかったけれど、
最初に登場するフクベエの扱いがあまりに軽すぎるのと、
カツマタくんが最後にでてきて、誰だっけと思ったので、
8点です。
 

貴族

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こいやー、スケールがでかかった。
でも・・これって、面白いのかな?
テーマは最高だよね。
少年の頃の空想が主人公が大人になった時にリアルに目の前に現れる。
そしてその空想(予言)は世界を滅亡の淵にまで追い込むものであり、世界を救うべく世間に誤解されながらも敵と戦い奮闘していく。
酒屋の息子という普通の主人公がどうやって防ぐのか、「ともだち」とは誰なのか、ほんとうに超能力は使えるのか、忘れていた少年時代にどんな秘密が隠されているのか。わくわくするよね。
全体の雰囲気とか、神父やラーメン屋などの単発エピソードとか素晴らしいのよ。
 
でも、筋がさっぱりわからん。一気読みしたのにわからん。
謎が解決していかないし、意味が分からないことがでてくるし、人物の行動原理が理解できない。
二足歩行で巨大化するのは無理だと工学的な話をしておきながら、近将来では説明もなく円盤が空飛ぶし。
少年時代を模したバーチャルアトラクションも人工頭脳なのかっていうくらいバーチャル世界の住人に現実世界の住人が干渉してるし、干渉によってバーチャルアトラクション内の史実が変わってくるもの。いっそのこと何かのはずみでタイムマシンができたことにすればいいのに。
 
と言うことで、雰囲気とエピソードを楽しむ漫画と思えばいいです。
推理したり謎解きしないでおきましょう。
「ともだち」の正体は誰なのかなんて気にしないでいきましょう。
 

頼む

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読ませる!ぐいぐい読ませる!
これまでのクロスレビュー作品の中でダントツ長い作品でしたが、苦もなく読めました。
 
「子供の頃の自分の空想が、世界を滅ぼす」ってのがもう、面白い。知らない事実を推理するんじゃなく、知ってるはずなのに忘れてたことを思い出す謎解き、しかも小学生時代のなんでもない日々に鍵が眠ってる、うーん、面白くないわけがない。
しかも、ちょこちょこ挟んでくる小エピソードが読み手を飽きさせないし、読めば読むほど少しずつ物語の核心に近づいていくような感覚があるので、どんどん読んでしまう。さすが、のひとこと。この作家がこのテーマを考え付いた時点でもう、勝ちでしょう。
 
ただ、10点にしなかったのは、2人目の正体がケンヂのよく知ってる人じゃなかったこと、というより、作品中でエピソードがほとんど出てこない=読者の思い入れの無い人だったこと。これだけが、強いて言うなら、残念だったな、と。すごい面白い作品だけに。小エピソードの主人公=フクベエのときの感動が大きかっただけに。
 
ついでに、少し脱線すると、「絶交」っていうのって、こまわりくんの「死刑」に通じるものがあるよね。あと、ケンヂの死後、ストーリーがカンナを中心に進んでいく感じは、ジョナサンの死後現れるジョセフに通じるものがあるよね。うんうん。

クロストーク

くつ王 × 今岡秀雄 × 頼む × 貴族 × たろう 2008.05.25


カタルシスがない


くつ王:では、本日は20世紀少年です。みなさん、各自のレビューは読んだと思いますが・・・今岡は結局最後まで読んだ?

今岡秀雄:うん読んだよ

くつ王:で、最後まで読んで何点?

今岡秀雄:7点かなあ

くつ王: お、上がったねえ・・・ということは、今回は貴族が最低点やね

貴族:あ、そうなるんだ.

くつ王: そもそもこれをクロスレビューで取り上げたのは、貴族が書いてた『20世紀少年』シングルレビューの点数が低いなーと思って、そんな面白くなかったかな〜と思って読み直したのがきっかけなんだけど

貴族:やっぱ大きな流れがしっかりしてないとダメでしょー。ストーリーものなんだから

くつ王: 流れはしっかりしてるんじゃない?漠然とゆっくりどこかに繋がっていく感じはあるじゃん

たろう:(貴族がレビューで書いてた)科学に関してはまぁ漫画なんだからいいんじゃないかと思います。

くつ王: 流れよりも、貴族が気にしてるのは、物語の謎が破綻してるってことかと思ってたんだけど

貴族:核心に向かっていきそうだけど、たどり着いてないっていうかカタルシスがない

頼む: カタルシスがない、っていうのは、そのとおりだね。

くつ王: あと長いよね

頼む: クロスレビューでいくと、最初の七夕の国と好対照かも。長さと、筋書きと。

くつ王: まあノリで読むマンガよね、こっちは。七夕の国みたいに細かく読んでいく必要はないっていうか

貴族:ノリで読む漫画なら謎とか伏線とかまぶしていかないでほしい

くつ王: ストーリーでカタルシスを得るというより、短い単位で「ここだ!」っていうポイントがあるじゃん。「おまえらここで感動しろ!」っていうポイントが。まあそこで感動しながら、なんとなく読んでいくマンガじゃないかと

貴族:それが正しいと思うんだけど、割り切れないのよね。感動はあっても俺のワクワク感は全部流れて行った.みたいな.

何かありそうで何もない


くつ王: 僕は、エヴァンゲリオンに近いと思ったんよね。あれってストーリーとか破綻してるけど、毎回見せ場があって、すごい思わせぶりな謎がどんどん出てきて、なんとなく「うおお!すげえおもしれえ!」って感じで。でもやっぱりストーリーは破綻してる。近いかな、と

たろう: 確かに見せ場の作り方というかカットの作り方はさすが浦沢直樹

貴族:エヴァンゲリオンはストーリーとかよく分からんかったけ、見せ場だけ見て楽しんでたなぁ.近いけどストーリーと見せ場のバランスが違う感じ

頼む: 今岡は、通して読んでみて点数が上がったけど、その辺はどうなの?

今岡秀雄:俺はねえ、週間で読んでた時にホント辛くて。みんな面白いって言ってるから読まなきゃっていう。乗り遅れてねえぞって。でも普通に読めばいつもの浦沢作品でした。浦沢作品はいつも7点って感じかなあ。あんま好みではないのね

くつ王: でも7点なら上々じゃん

今岡秀雄:もうみんな言うとおりじゃん?何かありそうだけどナンもなくて勢いで面白いっていう。後読みやすい絵で

くつ王: 「なんかありそうな感じ」だけで最後までいってるよね。あとは見せ場を絶妙に配置して

今岡秀雄:何か浦沢の小手先のうまさで躍らされるって言う感覚がある

コンチはもういい


貴族:忘れた頃に仲間が出てくるのとかすごい巧いよね

たろう: 仲間は生き返りすぎだと思った。サダキヨとか

頼む:コンチはさすがにちょっと、と思ったけど。

くつ王:あ〜コンチは確かに「もういいよ!」って感じだった

今岡秀雄:コンチ不要よね急だし意味ないし

くつ王:(うわ〜コンチが叩かれまくってる・・・)

たろう:フクベエも死んでないし。

今岡秀雄:ケロヨンの場末のスナックの女と熱海に行こうとするのって、ホンで女が凄いブサイクなのが浦沢らしくないけど、良いね

貴族:ケンジが血の大晦日でなんで生きてたかとか説明してほしかった

頼む:生きてたんかい!ってのはあったね。

今岡秀雄:それ言い出したら死ぬほどあるよ説明して欲しいの

くつ王:まあその辺はお約束だからね・・・

今岡秀雄:そればっかだからもういいかなって思うんよね

でもやっぱり面白いっていう派と、だからダメっていう派の戦い


くつ王: まあでもやっぱりなんだかんだ言って浦沢直樹は上手いなって思ったなー。最後まで読めるもの。これは作者の力量でしょ

頼む:それなの。あんだけ長いけど、すいすい読めるもの。僕が9点つけて最高点なんだけど理由はもはや、それだけ。すいすい読める、というのは作品に力があるからだ、と。

くつ王:うんうん

頼む:いやおうなしにソレはもう、認めるしかないと。貴族の採点傾向からしてエンターテインメントならいいけど、推理物とか、なんというか頭使って読ませようとするような作品のクセに、破綻があまりにも多いというところに、大きな減点があるのよね。貴族は。

貴族:そうだね.加点も多いけど減点も多い.

頼む:しかも、本筋の方に減点が多すぎるという。「それなら短編を書けよ」的な。

貴族:そ.メインが悪いけ、サブがすごくとも・・・あと科学漫画って言っておきながら文系的なとこに落ち着いて行くのが残念でしょうがない

頼む:確かに。科学漫画、とか言ってほしくはないね。

貴族:UFOとかバーチャルアトラクションとか

くつ王:まあSFマンガやね

あの結末はどうなのか


頼む:僕とかはもう、この作品に関してはものすごく「世間一般」な読み方をして今岡の言う「何か浦沢の小手先のうまさで躍らされる」人なんだよね。すると、そういうところも気になりつつも、読中、読後の感想として「基本的にものすご面白い、けど結末にはバンザイできず」って感じで。

くつ王:結末は、みんな書いてたけど、イマイチだった?まあそれなりに伏線はあったんじゃないかと思うけど。僕はむしろアレしかないと思ってたくらいなんだけど

頼む:アレというのは、カツマタくんのこと?

くつ王:そうそう。もう残ってるのはカツマタくんだけじゃんっていう

たろう:僕は呼んだの2回目だったけどまったく覚えてなかった。読んだの

今岡秀雄:ごめん、気になりながら流したんだけど、カツマタくんって死んでなかった?子供の時に

貴族:あれは噂だけだった、ってことみたいね

たろう: ということにしたというか。

くつ王: 死んだことになってた的な

たろう: 2人目のともだち以降は作品としていらなかった気がします。

貴族:そう思う

頼む:いえた。

くつ王: でも「じゃあ結局フクベエか」ってことになるとつまんなくない?ハッタリが足りないっていうか

たろう:カツマタくんよりはいいと思う。

くつ王:(こいつクールだよな・・・)

貴族:あと、カツマタ君でもいいんだけど何をもってしてケンジはそこに辿りついたのか?とかチンプンカンプンだった

たろう:ケンヂは実際に復活しなくてよかった

くつ王: まああれだけ生き残っててケンジだけ死んでるのもちょっとつまんないでしょ

貴族:ともだちはカツマタ君だったって言われて何%がなーるほどって思ったことか.

頼む:「ともだち」がフクベエ意外にいる、ってなったときは可能性としてカツマタくんしかないかなーとは思ったけど、本当にカツマタくんだったのか、という残念さというか。。。じゃあ誰だったら良かったかというと、誰でもだめだったと思うので

頼む:フクベエ死後、ともだちは復活してほしくなかったな、と。

今岡秀雄:つーかともだちが誰かとかどうでも良くなかった?

くつ王: うん、誰でもいいっていうのが正しい読み方なんだろうね。つーか、最後に誰か教えてくれなくて良かったかな僕としては

たろう:カンナを軸としたストーリのところが面白かった気がする

貴族:でも、その割にUFO落ちたときにめくれた顔はフクベエだったりしてすごい謎をあおってたやん

くつ王:謎をあおるのは仕方ないっしょ。テンションを保つために

貴族:解決しないんならいらないよー

くつ王: 貴族はそういう読み方よね。でもさ、エヴァンゲリオンだって全く解決せんでしょ?そういうマンガがあってもいいじゃん

貴族:エヴァンゲリオンははなから解決に期待してない.20世紀は期待してしまう.あと歌は世界を救うとか、ケンジがメシアになるとかのノリもどうかと思った

少なくとも「科学マンガ」ではない


たろう:そもそもの科学冒険漫画、という表現は、それこそ万博の時代によくあったこども向けの表現ではないかと・・・だから科学が科学的じゃなくてもいいのかと。こどもだましでいいんじゃないかと

頼む:なるほど

くつ王:空想科学マンガみたいな感じよね

たろう:そうそう。

貴族:早い段階でデザイナーと工学博士が口論してたやん.あれで科学的な漫画なんだなと刷り込まれてしまったわけよ.

たろう: いや、でも前提が科学ではなくてこどもの発想を現実化するという・・・科学的でないところがあるわけでね…。リモコン操作にこだわってみたりとか。日本人はヒト型ロボットへの空想があるので、アシモができたわけだけど。

貴族:そこに、似否科学でもいいからそれなりのもので固めるとすごくリアリティのある物になるからさ、そういうのを狙ってみたりしてるのかなと.

頼む:言いたいこと分かる。

貴族:せっかく現実軸に乗っ取ってすすめていくのだから

頼む:最初の2本足ロボが、実はすごい貧弱なものだった、みたいに、バーチャルリアリティとかも、実はすごい嘘物だったらいいよね。

貴族:ともだちはどう子供の頃の予言を現実化するのか!ワクワク.ってな感じ

頼む:うん。へー、そういうふうにすると、本当に実現できるのかも!みたいな。ところが後半は、「未来なんだから、たぶんこういうのできるようになるだろう、わかんないけど」みたいなことになっちゃってて。

貴族:そうそう。すごい漫画家が書けば偽造通行証がばれない、みたいなひどいとこまでいくし

くつ王:まあまあ。目をつぶろうぜ!

頼む:面白いだけに、もったいない的な怒りがあるね。

ケンヂという浦沢節


今岡秀雄:まあ…どうでもいいじゃん!勃起!

頼む:おい!ん勃起!

貴族:え、もう締める体勢?勃起?

今岡秀雄:どうでも良いって思わせるのが浦沢の狙いだったわけで

頼む:そうなん?

今岡秀雄:そうじゃねえ?辻褄合わせようとか思ってないって。その週その週で面白いヒキが作れラバいいっていう

貴族:何年もかかってるからね、そうなるよね

頼む:長すぎる、ってのは確実にあるね。

たろう: 続きが気になる、というのを連続できるかどうか。

今岡秀雄:ごめん…タバコが切れてイライラしててさ…勃起!俺はさ、ケンヂがケンジじゃなくてケンヂっていうのが何となくイラッと来たんよ。みんな大丈夫なん?そういう浦沢節

くつ王:浦沢節、けっこう好きなんよね

今岡秀雄:好き好きだね!

くつ王:あのウッドストックっぽい音楽フェスの悪ノリも好き。やっぱ音楽は世界を救うんだ!っていう希望と、いや、現実はそんな甘いもんじゃない、っていう引き裂かれかたが良かった

頼む:ケンヂだけあだ名じゃない、ってのは気にならない?

今岡秀雄:いやいや、”ヂ”っていう

頼む:それがあだ名?

浦沢直樹はストーリーが描けない?


たろう: 唯一最初からリアルタイムで買ってた立場から言うと、3ヶ月に1度単行本が出てもストーリーを覚えてなかった。でもその読んだ巻は面白かった

今岡秀雄:ガビ~ン!

たろう:終わったときに何も覚えてなかった。だからもういちど読んでも面白かった。でもカツマタくんは最後には覚えてなかった。3日くらいで読んでしまうと覚えていたのかもしれない

頼む:雑誌で読んで面白いか、単行本で読んで面白いか、ってのはハチワンと好対照だね。ハチワンはたぶん、雑誌で読んでたら得点あがってたと思う、頼むも。

たろう:時々読み返してもまた3ヵ月後には忘れてるし。そもそも単行本を買ってた理由は、浦沢直樹で、原作がないわりには面白いなと思ってたからだと思います。

頼む:ストーリーをかけない作家だ、という点ではたろう的にも納得してるんだね。たろうは、原作のある作品を描いた相沢作品の方が面白い、と。

たろう:それは前から思ってる。

頼む:ま、レビューにもかいてたしね。

たろう: 原作者が別にいたほうがいい。

くつ王:あのさ、モンスターは純粋な浦沢作品じゃない?原作者いるの?

貴族:いるの?

たろう: 確かにいないねぇ・・・、勘違いしてた。でもなんというか日本の日本人扱った作品が落ちるきがする

くつ王: モンスターは、20世紀少年と同じでハッタリマンガだと思うんだけど・・・。あとPLUTOも

日陰で暮らす人々にフォーカスを当てた画期的なマンガ


頼む:あ、ひとつだけ最後に。なにやっても、目立つ人とか、いるでしょ。何言っても盛り上がる人とか。で、おんなじこと言っても、全然誰も聞いてくれないひととかいるのよ。

くつ王:うんうん

頼む:後者の人って、絶対、前者の人にさ、モヤモヤした怒りというか、嫉妬というか、持ってるのよ。すごい煮えたぎってるのよ。

くつ王:ほんほん

頼む:それ、前者の人は気づかなかったり、「それはお前らが悪い」くらいに思ってたりすると思うのよ。そこにフォーカスしてくれたのは、後者の僕としては、うれしい。

くつ王: なるほど・・・つまり、貴族が憎い、と

頼む:いやいやいやいや(うん)

貴族:それおかしい。おれ地味ポジションやん

頼む:地味に絶倫。

くつ王: いやいやいやいや、持ってってるよ貴族

頼む:そうそう(そうそう)

貴族:それはあるとしてもボーイズの中だけやん

頼む:(認めた)