あらすじ

松本大洋 著
1991-1992年
ビッグコミックスピリッツ / 小学館
全3巻
ク-ルで常識的、成績優秀な小学3年生の茂雄は母親とふたり暮らし。夏休みを迎え、さあ、これから塾だ、がんばるぞ!というその時、母の花織から、夏休みの間、父のもとに行って暮らすようにと言われたからびっくり。何といっても父は、プロ野球の選手になるといって家を飛びだし、30歳となった今もその夢を追い続けている「夢追い人」なのだった。▼父との生活が始まった。だが、生活はのっけから花男のペ-ス。茂雄は、朝4時からジョギングに、昼は散歩にと付き合わされ、ふりまわされるばかりだ。だが案内された父の暮らす街は、海のあるのどかな街だった。▼毎日毎日、花男にひっかきまわされて思い通りに勉強ができない茂雄。だが、バイクに乗ったり、カブト虫やザリガニを取りに行ったり…と、花男は、茂雄の知らなかった世界を見せてくれるのだった。
くつ王

父と子の物語であり、話だけなぞるとごく普通の話とも言えるかもしれない。
しかし何故にこんなに泣けて泣けてしょうがない漫画なんだろうか。
最後のシーンを初めて読んだときなんか、もう嗚咽するほど泣いたなあ。
松本大洋の漫画には必ずと言っていいほど対称的な2人が出てくる。
ペコとスマイル、シロとクロ、ゼロとトラビス、ユキとマコト、そして花男と茂雄。
対称的であるが故にお互いを必要とするという構造。
花男と茂雄も、正反対の性格で、どっちが父親で子どもか分かんないんだけど、お互いを必要としている。
生活の面では茂雄の方がしっかりしていて、プーみたいな生活をしている花男よりよっぽどお父さんっぽいんだけど、最後はやっぱり父は偉大であったというエンディングなんだけど。
うーん、やっぱり上手く説明できない。
なんでこんなに花男が好きなのか。
魚眼レンズ的な絵であったり、唐突に飛び込んでくる意味のないコマや、茂雄のモノローグや、江ノ島の町ののんびりとした感じ、すべてが結実しているからこそ傑作たりえているのだと思う。
でもやっぱり親子関係をここまで丁寧に描いたという一番基本的なところが最も重要なのかも。
次は男の子がほしいっす。
今岡秀雄

ダメだ…何も書けねえ…
つーか長いレビューを書いたけど、俺の下手な講釈を垂れてもどうも陳腐で…
2人の関係を恋愛だの人間育成の何某だつって、また構図がスゲエだの何だの書いたって書いた分だけ恥ずかしいっていうか。
松本太洋が描く救済の物語、または人間関係の機微って俺の考え方にまで影響あるけえ。
いやあ…ねえ…?
たろう

「BOY MEETS PAPA AND BASEBALL」と書いてある通り、
この一言にこの漫画は尽きるんじゃないかと思います。
小3で塾に通い成績が抜群の少年少年(茂雄)が、急に父と共に暮らすようになる。
その父は30を過ぎてもプロ野球(巨人)での活躍を夢みている。
父は実は一貫して野球で凡退してないのですね。
見てくれはよくないんだけど、実はかっこいい。
母親が、私が惚れた男だ、と言ってるし。
息子をもつ父親として、やっぱりオヤジはかっこよくないとねと思った作品でした
(野球以外のことは目をつぶって)。
予定調和の、どんでん返しのないエンディングにも、
そうだからこそすっきりとした読了感でした。
貴族

野球バカで30歳の花男と頭でっかちな花男の息子の茂雄との心温まるハートフルストーリー。という感じでもないよねこれ。ホームドラマ?
そうか花男は30歳で僕と同い年か・・・とか思うけどまったく自分と重ならないこのファンタジーな物語。
ストーリーは重くなくて週一とか月一とかで読んでると楽しいだろうなーと。
落書きみたいな意味なくて自由な書き込みが多くて楽しんで書いてます趣味で書いてます感が非常に出てる。カッパが出過ぎ。
どういう方向に向かって話は進んで行くのだろうと思いながら読んでたけど、話の終わり近くになってストーリーが急転直下して行くんですね。こういう展開いいわ。
手塚治虫の七色インコを思い出した。あれも趣味丸出しで楽しく書いてたけど最終巻で急転直下してグッと話を締めてて、読後は感動したよ。
花男は徐々に親子の仲が深まって行くのはよいなーとは思ったが、笑ったりとか感動したりとかは僕は残念ながら無かった。
松本大洋独特の背景や魚眼レンズ的構図なのは相変わらず唯一無二の漫画家らしくて良いですね。
頼む

幸せな気持ちになるマンガ。
そして「マンガ」というメディアのもつ表現技法に、いやはや感服させられるマンガだ。
松本大洋という作者が素晴らしい作品を描くということは知っているのだが、こう改めて読むと、本当にずば抜けた表現力を持っているなと感心する。上手いとか下手とか、綺麗とか汚いとか、そういう批評めいた読み方の入り込む余地なく、ただニッコリ笑って納得させられてしまう、そういうカットであり、カメラアングルであり、吹き出しの形であり、デッサンである。現実と虚構のバランス感覚など、マンガでしかありえない表現が駆使されている。
テーマやストーリーだけを抜き出して云々言うことが正しいマンガだと思えないけれど、テーマもストーリーもありふれたものだ。それをここまで面白いマンガ作品に仕上げてしまう松本大洋の力と、マンガというメディアの力に感動させられてしまう。松本大洋が描いたから面白いマンガになったのであって。
あと、花男が巨人でポンポンホームランを量産する超強打者になってなくてホッとした。
クロストーク
くつ王 × 今岡秀雄 × 頼む × 貴族 × たろう 2008.11.16
17年前の作品を読んで
くつ王:ではそろそろ始めましょうか。今日のテーマは花男なんですが・・・これは実はもう17年前の作品なんですね
たろう:そんなに前なんだ
くつ玉:松本大洋の他の作品は皆さん読んだことは?
たろう:僕は恥ずかしながら全くありません。
頼む:ピンポンと青い春を。
イマオカチョフ :ストレート以外を
くつ玉@実験中:僕もストレート以外は全部読んでる
貴族:ピンポンと青い春と鉄コンを
頼む:あ、鉄コン読んだ!
くつ玉:じゃあたろう以外は主要な3作は読んでるわけやね
貴族:これは発行の順番的にはどうなるの?
くつ玉:花男、鉄コン、ピンポンやね。青い春は一番古いのかな確か
たろう:みんなやっぱり読んでるんだねぇ。
頼む:しかし17年まえとは・・・。色褪せませんな。
くつ玉:永遠の名作よね
たろう:それで1991年なんだね。舞台が。
くつ玉:そうそう
たろう:そんな気持ちで読まなかったなぁ。リアルタイムだったんだ、あの漫画。ちょっとノスタルジックに描いてるのかと。
くつ玉:まずはみんなのレビューを見てみると、貴族とたろうがちょっと冷静に読んでる感じがするかなと思ったんだけど
頼む:みんな点数が高いけどね。
くつ玉:頼むと今岡と僕はメロメロって感じで。貴族はあまり夢中にならなかった?
貴族:ならなかったなぁ
くつ玉:貴族は夢中にならなそうよね
貴族:ピンポンはぐいぐい来たけど、青い春とか鉄コンとかもそれほどではなかった。
くつ玉:えーーーー!鉄コンも!
貴族:うん・・
くつ玉:鉄コンはちょっと難解なとこあるけど、花男はピンポンと同じくらい明快じゃん?ストレートじゃん?
イマオカチョフ:うまい
貴族:うん。やっぱあの絵柄が僕にはあってないのかなぁ・・
花男の絵
くつ玉:お。絵の話が出たので、じゃあ絵について・・・あの絵はどうですか?みなさん
たろう:最初は気になったけど、すぐに慣れました。背景に白が多い?
くつ玉:白が多いというか、ほとんどすべて線なんだよね
イマオカチョフ:あの物語を殺さない、最高の絵柄だと思う
頼む:インク、っていう印象のタッチね。僕の印象は「インク」。
イマオカチョフ:背景との書き分けがなかったり、動きをあざとく書かなかったり。あんなの他にねえ
頼む:背景との描きわけがない、か。なるほど。
貴族:そうだね。一体化してるね。
くつ玉:ある意味ワンピースと同じ
イマオカチョフ:うおおおおおい!
くつ玉:え・・・だってあれも線だけじゃん
イマオカチョフ:違うよ!できないのとやってないのは違う
くつ玉:まあまあ
貴族:あと定規を使わないよね
くつ玉:ていうかゆがみまくってるよね。魚眼レンズみたいな絵が多いじゃん?
たろう:そうそう、ちょっと魚眼レンズっぽい。
貴族:歪んだり広角だったり、背景がひろーくはいりまくってたり。結構みんな魚眼レンズとか構図とかについて書いてたね
くつ玉:特徴的だもんねえ
たろう:なんかね、それで父が町を行進してる感じがしたなぁ
頼む:矢印とか使うよね、絵自体は動き終わりしか描いてなかったり。
くつ玉:松本大洋もここまで歪んで描いてるの花男だけでしょ。
貴族:そうなんだ。それで異様に目につくんだね。
くつ玉:なんつーかさ・・・アシッドじゃん?江ノ島アシッド
一同:・・・
くつ玉:もう一度言おう、江ノ島アシッド
イマオカチョフ:まあ主人公のおっさん狂ってるしね
くつ玉:江ノ島の町も狂ってるよねえ。カッパもいるし
イマオカチョフ:小さい妖怪がいっぱい転がったり
頼む:そりゃそーだー
くつ玉:アシッド!!
エンディングについて
頼む:貴族が点数が伸びないのは、「カタルシス」があると点数が伸びる傾向があるかと思ってるんだけど、この作品の最後のは・・・あれじゃダメだったのかな。一応、ぐいぐいっとたたみかけてたけど。
くつ玉:あのラストもさ、それまでに引き込まれてなかったら「ふーん、打ったんだ」って感じなんじゃない?
貴族:あの展開けっこう好きだったんだけども、あの花男のやんちゃっぷりがあんまり好きじゃなかったので感情移入できなかったのかな
頼む:僕はペコを勇気づけてるスマイルの声とおんなじじゃん、って思いながらも涙腺が緩んでたんだけどな。
くつ玉:最後のシーンそんなにやんちゃ・・・だったっけ?
貴族:いや、1・2巻のやんちゃっぷりです
くつ玉:ああ・・・
イマオカチョフ:ラーメン食い終わった後にどんぶりを頭にかぶってみたりとか?
たろう:僕はあのエンディングを予定調和だとおもったけど、でもあれが子ども心にうれしいんだよね、と思いました。
頼む:予定調和とまではいかないまでも、意外性はそれほどなかったよね。
たろう:そうそう。
イマオカチョフ:ていうか、そんなに先を考えて読む作品じゃなかったんよね。ただのめり込んで、ただ受け入れてるっていうか
頼む:そうそう、イマオカチョフの言うとおり。ほら、映画アルマゲドンとか見てさ、わかってんのにエアロ・スミスが歌うと泣いたりするから。
たろう:アルマゲドンみたいな盛り上がりはなかったなぁ。
くつ玉:花男>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>アルマゲドン
イマオカチョフ:意外性が予定調和を上回る、って話ばかりじゃない
頼む:・・・いや、たとえが悪かったのかもしれん・・
くつ玉:アルマゲドンとか花男に比べたらアリンコじゃん。
頼む:花男が王道だから感動したわけでも意外性で感動したわけでもないです。ただ、涙は出た。感動したからだと思う。理由なく。
イマオカチョフ:それってさ…凄いやん?
頼む:うん・・・こっ!
イマオカチョフ:アルマゲドンよりすごいやん?
頼む:いえた、ソレ。アルマゲドンのことは許してほしい。
たろう:カタルシスはないけどいいエンドだったと思うよ。すごくうれしい気分になった。
くつ玉:茂雄を見つけてさ、花男が「結果じゃない、努力の過程を見せるのです」っつって、茂雄が「甘いんだよ、かっとばしな」っつって、かっとばすわけですよ。たまらんなあ
貴族:あそこはいいね。
頼む:お母さんが「確かめておいで」っていうのが僕は・・・。最高だと思う。
たろう:あぁ、お母さんの位置取りがすばらしいと思いました。全巻通じて。
くつ玉:お母さんさ・・・顔が・・・ね・・・
たろう:なぜ別にすんでるか分からないけど。
くつ玉:や、出てったからでしょ!花男が!
イマオカチョフ:最後の終わった後にお母さんのカットがあるけど、顔、凄い歪んでるよね。まあいいけど気持ち悪いよね
くつ玉:お母さん、だいたい歪んでるよね。1話目から歪んでる
たろう:そうなんだ、気づかなかった。
イマオカチョフ:あの狂人と結婚してるんだからまあ歪んでるよね
たろう:一人だけ話の中で雰囲気が違ったけど。
イマオカチョフ:セックスどうやってやったんだって
貴族:美人なのかそうでないのか分かんないよね。
イマオカチョフ:ビリビリしたあ!つって射精・・・あ、もうお酒やめるのでいまの発言消してください
くつ玉:まあまあいいじゃない
貴族:使うかどうかは編集者次第じゃん
イマオカチョフ:「ビクビクしたあ!」つって。「ビクビクしたかあ!」つって・・・あ~いかん今日はいかん
くつ玉:すべて掲載します
頼む:まあまあ。話しかえるから。良い?
たろう:ふむふむ。
花男のいくつかの謎について
頼む:花男が球団にいろいろ無茶な依頼をして球団がそれを呑んできた、みたいなのがあるけどさ。あれ、要求って、何?具体的に説明あった?
くつ玉:なかったけど、有る程度分かるようになってるよね
イマオカチョフ:3番じゃねえの?永久欠番の使用
貴族:それでしょ。しかし、実績ない選手に永久欠番を出すほどの怪物だったんだね
頼む:息子がどうこうなるまで、とかじゃなくて?
くつ玉:たぶん3番だけなんじゃないかと・・・息子は関係ないんじゃないかな
イマオカチョフ:確かさ、巨人が我々は遂に応えた、つって3番のユニフォーム出すけん
頼む:茂雄がいろいろわかったりしたのは、タイミングが偶然一致しただけ?ババァがさ、3人で一緒に暮らそうっていったことをなんか言ってたやん、あれは?逆転なんとかってさ。
くつ玉:野球選手にならないと3人で暮らせないじゃん?そういって家を出たわけだから。で茂雄に3人で暮らそうって言われて、決意が固まった、と
イマオカチョフ:で、ちょうどそのタイミングで球団が要求に応えた、と
貴族:3巻の190ページにハゲが「球団はあなたのご要望には応じられないと言っています」と言っているよ。
頼む:なるほどー。
イマオカチョフ:まあタイミングよく応えたんよ。それでさ…いいじゃん?
頼む:納得。
くつ玉:そうだと思う。そういうことだと思う
イマオカチョフ:しかしさあ、冷静に読んでみると花男は狂人じゃなくても話は成立して感動の物語になるのにさ、あんないろんなもんが欠如したお父さんにすることで、相互補完っていうか、松本大洋っぽい素晴らしい話になってるね。あ、感想言っちゃった★
くつ玉:相互補完だよねえ、まさに。父と子なのに、有る意味子と父になってるという
たろう:お父さんって、色々と欠如してるよねと思い知らされた気がしてます。
頼む:スマイルがペコをヒーローにしたように。子が親を親として成長させるよね。
貴族:でも最後はお父さんかっこいいからいいよね。
たろう:自分の子はまだしゃべらんけどこんな風にある意味欠落してるようにみえるんだろうなと。でもかっこいい存在でありたいなと。
貴族:しかし、花男のすごさっていうか怪物さは最後まで分かんなかったよね。場外ホームランとかも他のカッパとかの嘘くささでうまく嘘くさくごまかしていたね。
頼む:そうね、手法として見事よね。茂雄が父親をうさんくさく見てる、その視点に読者をもっていく。でも、最後に茂雄に裏切られるの。茂雄は父親を、いつのまにか信じてたのね。で、ハッとするのよ。涙するの。
くつ玉:茂雄が信じてくれたら父はいつでも打てるってずっと言ってたもんね
たろう:茂雄は転校するときに信じたのだと思ったけど。
頼む:飾りを捨てて信じるよね、最後は。
イマオカチョフ:野球の実力を、って事でいえば転校後も信じてないと思う
頼む:信じたい、であったね。
イマオカチョフ:星田を打った、にもウソつけとか言ってたし
たろう:でもさ、草野球ばっかやってた人がさ、観客が一杯の球場でバッターボックスにたってるだけでこどもとしては父はヒーローだよ。そこでホームランはほんとにヒーローだけど。
頼む:バッターボックスに立つだけでヒーローなのに
頼む:「甘いんだよ」だからまた、泣かすよね。
くつ玉:茂雄もさ、球場まですっごい急いで行ってじゃん。花男がそんなに強い男じゃないのを知ってて、茂雄がいないとダメなのも分かってるわけじゃん
貴族:もうあの頃は二人でひとつだもんね。
くつ玉:もちろん茂雄も花男を信じていたんだけど、自分がいるから花男が打てるっていうね。そういう感覚があるわけよね
イマオカチョフ:打てるっていうか、人として機能できるっていうか。まあ補完よな
頼む:泣かすわ・・・
くつ玉:泣けるよね・・・
頼む:ホル・ホースとJ・ガイルよね。
くつ玉:とにかく泣けるよね
頼む:ホル・ホースとJ・ガイルよね。
一同:・・・
貴族:ところで、花男が茂雄と旅行に出たのは巨人入団が確定したのでバットができるまで茂雄と思い出つくりと行こうとしたんだと思うんだけど。
くつ玉:まあそういう意見もあるよね
イマオカチョフ:さっきも出たように旅行中の会話が決定打じゃねえかって感じもあるわな。決まりかけてたとして、迷いがあって、旅行って流れ
貴族:そこだよね。迷いがあったのか、単なる思いでつくりか。
くつ玉:茂雄と暮らすのはやめるつもりじゃなかったのかもしれないよね
頼む:その辺、ききたい。花男はなぜ、母のもとへ茂雄をおいていったのか。
くつ玉:野球の練習のためなんじゃないかな。プロになるまではって感じで
たろう:小学校3年というところもキーかも。それより小さいと育てられないし、野球も理解してもらえない?僕は自分が野球のルールがなんとなく分かったのが小3だった気がする。
イマオカチョフ:茂雄のため、自分が近くにいたらいけねえ、と思って置いてったと思う。それがさあ、あのラストに繋がってさ…やっぱお互い必要なわけで…狂人の浅知恵をふっ飛ばしたっていうかさ…最高じゃん?人って…人間って…いいよね…
くつ玉:親子ってかけがえのないものだよね
頼む:みんな、代わりのいないひとり。
イマオカチョフ:スマップじゃん
頼む:みんな違って、みんな、良い。
たろう:スマップだ。
頼む:たろうはさ、父と子の物語だけに高得点でくるかと思ったんだけど・・・思ったより低かったね。
たろう:エンディングはいいけど・・・過程はダメ親だからかなぁ。
くつ玉:まあ親なんてさ・・・そんなもんじゃん?ダメなもんですよ
頼む:かっこよくありたい、って思ってるってことはそうでない自分を知ってるってことだもんね。それでも息子が信じてくれてるともうと・・・・
くつ玉:子どもがいるからちゃんとしないといけないって分かってるけど、自分の夢は夢で大切だからねえ(寺巡りなど)
頼む:自分にとって自分らしくあることと子どもにとって立派な親であることの両立ができにくい場合の葛藤みたいな。
たろう:僕は子どもにもハナから理解して欲しいと思ってしまうなぁ。
頼む:その気持ちがあるならば、花男の全編通しての言動に、感動するのかと…。ま、人それぞれっつーか。
くつ玉:だよね☆
松本大洋作品を俯瞰して
貴族:大洋の中でどのくらいの評価か聞きたい
頼む:いえた。大洋全作品ランキング発表せよ。
くつ玉:それ面白いじゃん。じゃあ各自発表しようぜ
頼む:というかくつ王と今岡に。
イマオカチョフ:難しすぎると思う。時間が欲しい
くつ玉:1.ピンポン 2.花男 3.鉄コン(ここまですべて10点) 4.GOGOモンスター 5.ナンバーファイブ 6.ZERO こんな感じです。やっぱり花男〜ピンポンまでの3部作がヤバい
イマオカチョフ:1.花男 2.GOGOモンスター 3.ピンポン 4.鉄コン 5.ZERO 6.ナンバーファイブ 7.竹光侍 かなあ…。花男1位っていうのも抵抗あるけど
くつ玉:GOGOは今岡好きそう。バリバリのアシッド系だし。僕ももちろん好きだけど
イマオカチョフ:なかなか読めないけどね
くつ玉:貴族と頼むは3つの順位は?
貴族:ピンポン、鉄コン、花男、青い春
頼む:貴族に同じ。
くつ玉:おおー。二人とも花男が3番目なんだ
貴族:だね
くつ玉;つーことはピンポン鉄コンはもっと高い評価なんだね。いつかこの2つもやりたいねえ
頼む:鉄コンは花男より要素が多い分、複雑さがある分、点数をあげたい気持ち。ピンポンは、花男読むと、すごさがわかる。
イマオカチョフ:でも全員さ、大絶賛になってしまうわけで…、もっと言い合うやつやりたい
花男のちょっと違う発言
頼む:じゃ、苦言を呈すけど、
イマオカチョフ:呈して~
頼む:花男が「マウンドで生活を語るようなやつは俺を殺せない」とかいうのは、違う、と思った。そういう失言というか、失敗は、ピンポンではないよね。親子っていう枠組みがない分、破たんしにくいとはいえ。そういう部分もあり、10点は付けなかった。ピンポンが10点だとして、差をつけたよね。
イマオカチョフ:「マウンドで生活を語るようなやつは俺を殺せない」は、俺はいいと思う。一般的には完全にNGだけど、花男らしい、また松本太洋らしいスカッとするかんじがある
頼む:花男らしいかな。殺せない、とか言わないでほしかった。抑えられない、ならいいけど。
イマオカチョフ:ああ、そこ。
頼む:野球というフィールドで語ってほしかった。あるいは野球というフィールドで使い尽くされている比喩でとどめてほしかった。
イマオカチョフ:なるほどなー。うーん、高揚感が出ていいんじゃないかな。それはそれで
くつ玉:あまり気にならなかったなーそこは
頼む:野球バカ、狂人のせりふじゃないきがしてね。僕は違和感かなりあったんだけど。たとえば「野球に生活を持ち込むとは笑止千万!」とかで言ってほしかった。マウンドという聖地に!とかならなぁと。
イマオカチョフ:頼むはさ、「あと、花男が巨人でポンポンホームランを量産する超強打者になってなくてホッとした。」とか、げんしけんの時もそうだったけど、行動原理しっかりしてないと、ご都合主義みたいな流れだと気になるんじゃない?そういうの、いいと思う
頼む:そうなのかな。
イマオカチョフ:カッコいいと思う
頼む:げんしけんの方が、今思うと納得できるんよね。そのブレ自体が、若さなんだ、と思えば。
頼む:花男はなー、今岡のいうとおりかもしれん。馬鹿なのか、バカはポーズなのか、はっきりせい!っていうか。ポーズじゃないと僕は思うので、野球バカで貫いてほしかったな。「その思いもろとも、打ち砕いてくれよう!」とか。そっち路線の方が野球バカっぽくて。
くつ玉:んなーる。読み込みが深いばい
頼む:読み込みというか、思い入れというか。
たろう:僕は草野球でお金ちょっともらったりしてたから(そんなシーンがあったよね?)職業野球、というのを感じてた気がしたけど。プロだなぁと。毎回ちゃんとかっとばすのが。
イマオカチョフ:じゃあ俺も呈させていただければ・・・お母さん、ひどいっしょ。も、いっつの。いや、女、としての一面がなさすぎる。おかあさんとしても微妙
くつ玉:松本大洋は女を描けないよね
イマオカチョフ:ポジションは良いけど、神様みたいになってる。瀬戸内ジャクショウかっていうさあ
頼む:初期の荒木飛呂彦ばりに不細工な女性デッサンよね。
イマオカチョフ:どこまでかけねえんだよ女っていう。もうさあ、いっそおばあちゃんとかの方が良かった
たろう:父の無理に茂雄を暮らさせるための位置取りなのかと思ってた。他の作品を知らないからよく分からないのだけれど。
イマオカチョフ:呈し終わったからさ…くつ王!ま・と・め・ろ
くつ玉:とにかくパーティーを続けよう これからもずっとずっとその先も このメンツ このやり方 このマンガでヘッドし続けるのさ(古いなしかし)
イマオカチョフ:まとまったね(古いけど)
