あらすじ
うすた京介 著
2001年~
週刊少年ジャンプ / 集英社
1-14巻
くつ王
オレにとっての『ジャガー』とは、単なるギャグ漫画ではなく、もはや思想そのものと言っていい。
つまり、オレにとっての『ジャガー』とは、単なるギャグ漫画ではなく、もはや思想そのものと言っていい。
確かに「ギャグ漫画としての面白さ」だけをとってみると、今のジャガーにはかつての勢いはないかもしれない。
おそらくピークは5巻くらいまでだったように思う。
あの頃の奇跡的な面白さを、今のジャガーに求めるのは酷というものだろう。
それでもオレの中のジャガーは今も色褪せず、輝き続けている。
『ジャガー』は、現実逃避のマンガだ。
読者が現実逃避するためのマンガでもあるし、登場人物たちも現実を見つめずに逃避している。
うすた京介のデビュー作『すごいよ!マサルさん』では、高校生である主人公たちがセクシーコマンドー部に入り、ダメな日々を過ごしている間に、どんどん留年して落ちこぼれていく。
『ジャガー』でも、始めはギターで成功しようと芸能プロダクションに入るけど、強引にふえ科に入らされ、怠惰な生活を送ることになる。
この「永遠に続くモラトリアム」というのは、うすた京介にとって重要な意味を持っているのだろう。
読者は彼らの、怠惰ではあるけども楽しい日常を見て、「ダメな連中だな〜」なんて思いつつも、うらやましく思ったりする。
おそらくうすた京介が言いたいことはこういうことだ。
「もっと肩の力を抜けよ」
現代のまともじゃない社会に無理に合わせる必要はないんだよ、と。
なんて温かいメッセージなんだろう。
各話の秀逸なタイトルからもうすたのメッセージは伝わってくる。
「オレたちにも明日があればいいなーみたいな」
「みんなでダメならダメじゃない」
「心配するなオレも不安だ」
うすた京介は、現代の日本に蔓延する閉塞感・倦怠感なんか全く描こうとしない。
中村一義やくるりといったアーティストを愛聴する彼が、そこに無自覚なはずはなく、これは単なる現実逃避ではなく、「こんな現実なんか描かない」という表明なのだろう。
そして、時折冗談まじりに見せる理想主義的な「愛と平和」についてのメッセージは、愚直すぎて子供っぽいとも思えるが、このナイーブさが彼の魅力でもある。
とにかくオレはうすた京介にとことん惚れこんでいる。
このまま永遠にジャガーが続いてほしいと思う。
でもその反面、明らかにテンションが落ちてきた今、そろそろ次の作品が見てみたいという気持ちもある。
いずれにせよ、彼がこの先に何を描くのかにとても興味があるし、どこまでもついて行こうと思う。
今岡秀雄
昔の読み返してみたけど面白いねえ
まず単純に面白い言葉とか多いし。大喜利的な意味での面白さっていうか。ストーリー別にしてもパワーがある。
んで、さらに毎回発想が凄い。
高菜のサド言葉、床屋、ハマーが徐々にダメさを出していく感じ…随分笑わかして貰ったみたいな。
最近はもう、オチが2,3巡した感があってもうねえ…
ハマーとピヨ彦の関係性の変化とか良いんだけど、あの昔の輝きはないのね。
絵が面白いってのは多くなってきたけど。
ハマーいじり過ぎだし…文字多いし。
早く次の作品描いて欲しいな☆
たろう
このレビューにあたり、
僕はこのマンガを読み返しませんでした。
でも思い出すために、ネットで調べてはみました。
前作が、『すごいよ、マサルさん』だということを思い出しました。
僕は、profileで書いたとおり、
少年ジャンプは大学を卒業するまでは毎週買って読んでました。
ジャガーも読んでました(途中まで)。
で、なんで2点かというと、
絵が駄目なんです。
受け付けない。
特にchill out風になっている時の感じが駄目です。
これは稲中卓球部(というタイトルだったよね)にも言える事です。
基本的に汚い絵と、グロテスクな絵は読めないんです。
ジャガーは汚くない、と言われるかもしれないけれど、
僕にとっては読み難い。
表現が適切かどうかは別にして、
とにかくジャガーを読もう!という気にならないんですね。
「寄生獣」も「ドラゴンヘッド」も(ドラゴンヘッドは1度は買ってみたけれけど)駄目でした。
内容云々の前に、マンガは絵が大事なので、
読みにくいと思ったマンガはまず続きません。
僕にとってジャガーがまだ連載していて、
アニメになったり映画化したりするということは
遠い世界のことだと思ってます。
価値観の多様性を実感する瞬間です。
貴族
吉田戦車と風間やんわりとうすた京介の3人がシュール系ギャグ漫画で好きです。
ジャガーは力が抜けてて面白いよね。
たんたんとした中にいきなり力一杯笑えるコマが出てきて立ち読みしてたら耐えれなかったことも何度かあったり。
この人はガビーンとキュピーンという擬音語を流行らせて漫画界に功績を残したよね。
登場人物の顔を変える(しかも漂流教室とか江田島平八とか)というギャグが斬新で大好き。顔芸は卑怯だよね。
がっかりイリュージョンとかハミデントの相撲大会とかガリプロのギター大会とか影千代先輩と人間ルーレットとか昔は最高だったよね。
あのパワーをもういちど御願いしたいです。
頼む
すごい。これすごい。ギャグ漫画で感心させられたのは、つげ義春と吉田戦車以来です(これ、僕の中では最上級の賛辞です)。
期待とか予想とかを裏切ることが笑いだから、当然登場人物は突拍子もないことを言ったりしたり、突拍子もなく態度を変えたりするんだけど、それプラス、「突拍子もない絵のタッチの変化」ていうのは、この作家が始めたのかな。こんなギャグ漫画描いてる人が、「ホントは絵が描ける」っていうのがもう面白い。
あと、くつ王や今岡が高校時代から実行していた「意図的に寒いという面白さ」が商品になることを証明してくれたことが、偉大。まぁ芸能界では既に中山秀が証明してくれたけど。
ただ、まとめて読むもんじゃないかも。。。
週間で読んでたら9点だったかも。。。
クロストーク
くつ王 × 今岡秀雄 × 頼む × 貴族 × たろう 2008.07.16
ジャガーの絵はどうなのか的な
くつ王:では今日は「ピューと吹く!ジャガー」ですが。今回はハッキリ分かれましたね、肯定派と否定派が。軒並み高得点をたたき出している中で、たろうは2点、しかも今回レビューを書くにあたって読んですらないという衝撃的な内容でしたが・・・そこんとこどうですか?
たろう:否定派はひとりね
くつ王:たろうは絵がダメってことでしょ?うすた京介の絵がダメっていうのは意外な気がしたんだけど
たろう:そう?
くつ王:すごく見やすい絵を描くヒトじゃない?たまに荒れたりするけど
貴族:見にくい絵ではないよね
頼む:というより、どの絵がホンモノのこの人のタッチなのか、と。他の作家のタッチをふんだんに入れる。それが面白いんだけどね。というか、それがすきなんだけど。
たろう:わざと崩してるのは分かるんだけど。その勇気は認めてもいいかなとは思うけど
くつ王:まあ勇気というか、そういう作風なんだよね
たろう:でも僕はプロなんだからそこはがんばって欲しいと思う
くつ王:うーん。プロだから絵を崩すなっていうのは、ちょっと違うかなと思うな、僕は。まずそこの考え方から違うってことよね。僕は絵を崩すこととプロであることとは関係ないんじゃないかなと思う。
貴族:ギャグ漫画であまりきれいな絵を使われてもねぇ、と思うんだけど。
たろう:あとは少年ジャンプに連載していたというのも、そこはちゃんとしようやという思いにつながるのかなと。巻末に連載していただけに
くつ王:でもさ、今のジャンプなんか、もはやクソ漫画しかないじゃん。ジャガーより面白いマンガはハンターハンターだけっしょ。
たろう:巻末のジャンプ放送局にかぶるといういか
くつ王:いやいやいや、かぶってない!そこはかぶってない!かぶってないよ!全然かぶってないって!
貴族:漫☆画太郎先生とかもあの絵でジャンプに連載してたよ!
頼む:それいえた。
たろう:漫☆画太郎はさらにひどい
くつ王:ま、うすた京介と漫☆画太郎を同じ軸で語るのは難しいけど
貴族:ジャンプは絵のきれいさ求めてないよね?サンデーとかマガジンはきれいじゃないと不可。みたいな空気があるけど。
たろう:そうなの?
マイノリティとしてのジャガーみたいな
くつ王:たろうが価値観の多様性ということを書いてたんだけど、これは確かにそうかな、と思った。皆がジャガーを面白いと思う社会は健全ではないかもしれないな、と
頼む:みんなが面白いっていうものっていうのはメディアが面白いって報道してるものだからね。狩野なんとかっていうホストネタとかだからね。小島よしおだからね。
くつ王:ウチの妻は狩野なんとかが好きなんだけどね・・・。ジャガーって、マイノリティのマンガじゃないかなって思うんだけど。それは「ふえ」っていう楽器からしてそうなんだけど
頼む:基本姿勢が「アンチ」だよね。ふえ、「YO!」、汚い絵、他人の絵。
くつ王:社会の片隅でなんか面白いことやってるなーみたいな
頼む:よく分からないようでよく分かる詩とかも、ヒットソングのうんこみたいな詞へのアンチで、もう怒るとかより笑い飛ばすっていう。ドンウォーリードンウォーリーマイフレーンズ!って。
くつ王:だからさ、その辺の感覚は僕らの高校時代の感覚に近いよね
貴族:文化部だよね
頼む:そうね。
うすた京介は今後どうしていくつもりなのか(すごい余計なお世話)
くつ王:今岡はどう?ジャガーについては
今岡秀雄:何かね…今回俺、言いたい事あんまないんすよ。面白い作品だし、もうそれだけでいいじゃんって。何も考えずに読む事もこの作品を楽しむ一つの道かと。だって面白いもん
貴族:賛成。くつ王だけすごい思想について語ってたよね
くつ王:うん。ジャガーについてはホントに信仰に近い。実際、ギャグ漫画としては、もうピークは過ぎてるよね。その辺は貴族も今岡も書いてたけど。
今岡秀雄:俺はもう面白さのみ見てるから、もう次行ってほしいなって。次の作品に
貴族:笛も吹かない、家からでない、じゃあさすがに展開がつくれないよねぇ
今岡秀雄:ギャグ漫画で、1週7ページで、10巻以上出すって言うのは無理があるんじゃないかって
くつ王:個人的には、もううすたはギャグ漫画は描かないんじゃないかなって思うけど。ストーリーものを描きたがってるように見える。半年前くらいにジャンプに読み切りで描いたマンガって見た人いる?『ショルダータックル ヤスザキマン』っていう。
貴族:あの手が大きいヒーローでなくて?
今岡秀雄:見てないそれ
頼む:そのタイトル良い。
くつ王:これが最高なのよ。もうホントよかった
貴族:肩が大きいヒーローだったか。見た見た。
くつ王:ああいう、ギャグを織り交ぜたストーリーものっていうのが次の方向性なんじゃないかな
貴族:それは武士沢レシーブで一回失敗したのでは。それでやっぱりジャガーに戻って来たと思ってる
くつ王:いや、そうなんだけど、貴族のおっしゃる通りなんだけど、でも、武士沢、僕は好きだったっていうのと、あと、だんだんギャグが描けなくなってきてるのかなっていう。その辺は本人も自覚してるんじゃないかな
貴族:もう爆発力は生み出せないだろうねぇ
くつ王:わけわかんないパワーみたいのはなくなったよね
貴族:狙ったとこをつつくようなギャグに完全にシフトしたよね
映画化はどうなのかっていう
たろう:話は戻りますが、うすた京介がminorityだという話。それにはとても共感するのね。レビューにも書いたとおり”僕”はダメだと思うんだけど、それはある面では面白いって言うのも分かる。でもなんていうか実写化はどうかっていう。ジャンプの最後の枠を続ける(続けてるのかは知らないけど)ということを全面的に受け入れてるなら、全面的は言いすぎかな・・・
くつ王:まあ実写化については別にどうでもいいじゃん・・・?
貴族:実写化よりアニメ化がいいな
くつ王:なんか話を聞いてると、たろうは「ジャンプの最後の枠」とか「ジャンプの連載なんだから」とか、やたらジャンプを神格化してるけど、ジャンプなんか今やうんこ雑誌No1だからね
たろう:神格化してるのかな・・・昔の思い出だけでかたってるけど
くつ王:「ジャンプで描くなら」っていうけど、今のジャンプで面白いマンガって数えるほどしかないじゃん。ま、本筋から逸れるからジャンプの話はいいとして、ジャガーを「ジャンプで描いてる云々」っていう軸で語るのは違和感がある
たろう:映画化の話はね、断って欲しいなぁと
くつ王:つーか、なぜそこまで映画化の話にこだわるのか分からないんだけども・・・ジャガー大好きな僕もそこはどうでもいいのに
貴族:俺はうすたの生活が豊かになってほしいので映画化結構だと思う。漫画やめないでほしいけど。
たろう:うーん、そこに作者が目指すものがあるのかと
くつ王:映画化したことがそこまで問題かなあ・・・僕も観てないけど。それよりもマンガ自体の話をしない?
たろう:僕がそれにこだわるのはですね、作風としてはアリだと思うんですよ。ただ単に僕にはダメなだけで。でもね、その作風は、あのchill outな感じは絶対に実写では出せないでしょ。マンガだからこそ出せると思うんですよ。そこにこだわりがあるのかと思ってたんだよね。うすた京介に。あの間合いというか。あの空気感と絶妙なコマの展開はいいのかなと思ってましたが
頼む:実写おいとこうよ。漫画のタッチが嫌い、というのは分かった。その「chill out」というのは、漫画の中では面白いのに実写になったら再現できないんだからうすたが意地でも映画化を阻止してほしかった、ということ?
たろう:そうそう
頼む:つまり、漫画は面白いと。絵は嫌いだけど。
くつ王:そう、内容はどうなの?
たろう:内容はナシです
くつ王:・・・
たろう:毎週読もうと思えなかった。何年か読んでないからなんともいえないけど、頼むがいうように、単行本で続けて読めるかって言う
くつ王:まあ週刊でダメなら単行本はもっとキツいだろうねえ
ジャガーは漫画として面白い
頼む:僕は今回はじめてまとめて読んだんだけどホント、読めなかった。面白のは理解できる。圧倒的に面白い。けど「次の話をよみたい」とはストーリーがないから、ならないものね。貴族が「ハチワン」のクロストークで言ってたけど「週に一度のカンフル剤」として読むのがベストなのかなー。あの面白さにストーリーが加わればな、と思ったので、くつ王が思う今後のうすた像に一票。
くつ王:うすたは化ける・・・きっと化けるよ・・・
貴族:もうすでにビッグネームですが、まだ化けますか?
くつ王:ストーリー作家として、という意味でね。古谷実のように
たろう:単行本という話がでたのでちょっと発言します。僕はマンガ買うときに読み返すかどうかで買ってるところがあるのでジャガーは読み返さないと思いました。読んだことがなかったらひとまずレビュー前に読んだとは思います。週刊で、その時に読むのはいいのかもしれない。でももう一回読もう、と思わない
くつ王:なるほど・・・ジャガーを読んだヒトには3通りのパターンがあるということやね。①たろうのように全く興味がないヒト②今岡、貴族、頼むのように面白いと思うヒト③僕のようにとことんのめりこむヒト
今岡秀雄:言えたソレ
たろう:4通りかも。読まない人
くつ王:いや、だから読んだヒトでの話ね・・・(こ、この野郎・・・)
頼む:話が飛ぶようだけど、僕はラーメンズというコンビがすごい好きなんだけど、彼らのコントの中には、よくできてるけど全然笑えない作品も結構あるんだけどさ、それも含めてラーメンズ大好きなの。すごい納得させられたり感動させられたり驚かされたりするの。
くつ王:ほんほん
頼む:ジャガーで僕は笑ってないの。感心したのね。面白い、と。interestingなの。興味深いの。そんなわけで、笑ってないけど、ギャグ漫画で、8点。
たろう:その乖離はなに?
頼む:乖離?何がどう乖離?
たろう:ギャグ漫画で笑えないならギャグ漫画じゃないんじゃ?腹の底から笑う感じではないと
頼む:読み方は読み手の自由。面白いよ。ラーメンズは僕はお笑いとして好き。同じだよ。
くつ王:ギャグ漫画としては、ジャガーより他に面白いのもいっぱいあると思う。ジャガーは漫画として面白いよね
頼む:「ジャガーは漫画として面白い」、そのとおり。
たろう:面白いんだけどちょっと冷静に見てしまう感じ?
頼む:面白いの種類の問題かな、僕の場合。藤崎マーケットを始めてみたときは面白かった。でももういいし。
貴族:がっかりイリュージョンとかは笑わないけど面白かった。
くつ王:すごく極端なことを言うと、ピカソの絵みたいなもんじゃないかな。分かるヒトには分かるみたいな。そんな高尚なもんじゃないのは分かってるけど、そういうかんじ
頼む:ピカソの場合は偉いヒトが「良い」って言っちゃったんだけどね。
くつ王:ごく一部のヒトたちの間で通じるスラングみたいな
頼む:ラーメンズはお笑いじゃない、っていうヒトもたくさんいて、大阪のヒトとか、ホント認めてなかったりするんだけど、僕にとっては大阪人が大好きな新喜劇とか面白くもくそもないし。そういうことなんだと思う。メジャーかマイナーかはさておき、「漫画」とか「ギャグ」とかの潮流が違うっていうことかな。じゃあここで今岡に・・・全巻を通して忘れられない「これっ!」っていうシーンを挙げてほしいのだった(無茶振り)
ジャガーの好きなシーンたち
今岡秀雄:俺が挙げるのは面白い、だけですよ?あの…あれ。ポギーがふえ課の授業受けさせろって言ってきて。断る時に大仏を頭の上に置くじゃん。凄い笑った
くつ王:分かる
頼む:かなり序盤ね。
今岡秀雄:でも断る!つって。そのあと、塔を乗せるのは蛇足なんだけど。もう単純に面白いっスよ。漫画で一番わらかしてもらった作品やね
頼む:あの辺を作品として出せるっていうのが。編集者も止めないんだね。編集者も分からなくなってるのか、面白いと思ってるのか。
くつ王:「これを頭に乗せてアヘアへ言うといい」とか、ぶっとびすぎてて普通だったら載せれないよね
頼む:僕は笛の音からどんどんイメージがわいてきて、女神みたいなヒトが顔を剥いだら魁!男塾みたいな人が出てきて、、、あれがすき。
今岡秀雄:あー凄い
くつ王:あの頃のジャガーってホント神がかってるもん
今岡秀雄:意味がない、であんな面白いってありえんよね
貴族:あれが面白いと思って描いて、ほんとにおもしろいんだもんねぇ
高校時代を延々と繰り返す
頼む:高校の授業中にくつ王から紙がまわってきて、そこにはカップアイスの絵が描いてあってね。「ハーゲンダーツ 300円」って書いてたの。で、僕が「ハーゲン『ダッツ』だよ」って言って紙を返したら、また紙が回ってきて、ちょっと大きなカップアイスの絵に「ハーゲンダーツ 500円(大きい方)」って書いてた。それを思い出した。
くつ王:ひどいよね。ひどさがあるよね、そこには
頼む:17歳のエッジがあるよね。
くつ王:うすたってそういう思春期的な無軌道な面白さを突き詰めたヒトだからさ。あ、ちなみに今岡の卒業文集の言葉。「授業中に新幹線みすぎた」
頼む:最高。
貴族:記憶にある
今岡秀雄:あれは前後が良かった。なんかカッコ良い英語の詩を書いたりしてて。落差が出た
頼む:記念だぞ、オマエ。っていう感じね。
くつ王:で、ジャガーに話を戻すけど。そういうモラトリアムが続いてるんですよ、ジャガーは。僕らの高校時代を延々と繰り返してる。そういうところがなんつーか、たまんないな、と
頼む:そういうことか。
今岡秀雄:なるほど…
頼む:コントの台本を書いたら、ト書きに「ここで本物のジャクソン5登場」とか書いてたり。
くつ王:そうそう!そういう感じ!(どういう感じだそれ) 現実を見てない感じっていうか。ああいう無軌道な感じ。だから、僕はちょっとノスタルジックな感じで読んでるところはあると思う。それって深読みしすぎではあるんだけど
頼む:僕はもうくつ王のコメント2つがすべてだわ。「僕らの高校時代を延々と繰り返してる」「ジャガーは漫画として面白い」これ以上の表現はないなー。
くつ王:いやー恐縮っす
今岡秀雄:俺も素晴らしいと思う。異論なし。新しい読み方を教わった
貴族:まとまったね
頼む:たろうの感じ方は一般的なのかもしれん。僕らは周囲に理解されていなかったと思う。
くつ王:まあ・・・浮いてたよね。で、僕らも、あいつら分かってねえ!って感じだったしね・・・
頼む:そうね。
くつ王:まとめると、ジャガーは「マイノリティだった僕らのための鎮魂歌」っていうことでいいかな(よくないと思うけど)
今岡秀雄:お前さんの言葉、届いた
頼む:ペサァーーーーッ!
