あらすじ
真鍋昌平 著
2004年~
ビッグコミック スピリッツ / 小学館
1-12巻
主人公、丑嶋が経営するカウカウファイナンスは10日5割の超暴利闇金融。カウカウファイナンスに訪れる客およびその関係者のさまざまな人間模様が描かれる。
くつ王
これはすごい。
なんかもう読んでていたたまれなくなるなコレは。
普通の漫画家だったらエピソードの中に一つくらい救いを持たせようと思うだろうが、このマンガにはそんなもの全くない。
ただただ現代の弱者たちが、打ちのめされていく様子が詳細に描かれているだけっていう。
この割り切り方、ホントすごい。
しかしまあ・・・実際にこうやってダメになっていくヒトたちってたくさんいるんだろうなあ・・・。
落ちるなあ・・・。
そして「僕って、こういう世界とは無縁だなあ・・・」と思ってしまう自分がいたことを正直に告白します。
そういう安全な立場からこういうマンガを読むとなんか自分がイヤ〜な人間に思えてきますね。
今岡秀雄
うーん…落ちるなあ…
とにかく作者の取材力・表現力は突出していると思う。
各話の登場人物たちはその行動原理と思考内容を全てその作中にて文章化しているため、読む側は何も深読み・補足する事なく淡々と読める。丁寧に作られたドキュメンタリー。
…とは思うが、その対象となる人々はそれぞれの職種(?)の悪い所をこれでもかってくらい圧縮しているため、読み進めるのは苦痛を伴う。
これ、作者の目的はなんなのか。
各ストーリーの最後には救いが表現されているし、丑嶋社長も人の根底を信じている節がある。その人間の底にある強さというか…救いを表現したいのかとも思うけど、それにしちゃあエグすぎ。
あと読者は何を求めているんだろう?
俺はもう、腹の底に重いものが溜まっていく感触だけが残る。
例えば精神的にだらしない人を書かせたらその絵だけでもうリアルで、見ただけで気持ちが黒くなる。
そういった人が物を食べるときの描写に拘ってる様だけど、擬音とか絵とか無駄に気持ち悪い。
細かい所でやけに人のセコい、暗い部分を書きまくってるけど、極端すぎて同感も出来ない。
あらー悪口ばっかりになっちゃったっていう。
でも冒頭に書いたとおり表現力はピカイチだとおもうので7点で。
ああ…でも多分もう読みません…
週刊で読むのはまだ良いけど、今回単行本で読んでみたら意識が遠のきました。
すみません…
貴族
確かこれは世の中に闇金という言葉が流行って一段落したころに始まった漫画でしたよね。
今更・・とか思いながら読んだんですけどこのダークさにやられました。
主人公が成長するわけでもなく、お金に強くなるわけでもなく、救いがある訳でもなく、
ダメな人たちがゆっくりきっちり行き詰まってダメになって行く話を描いているのね。
絶対どこかにいるだろうというくらい想像しやすいリアリティある設定や描写で、丁寧にダメになっていく様を描いてくれるから読むのがすごくキツい。
でも少なからずこういう人たちの弱いとこやダメ人間思考なんかも僕も持ってる訳で、
今のところは順調に生きてる訳だけど一歩踏み間違えたらこういうことになってることもあるよねーとか思ってしまう。そういうところとストリーテリングの巧さがこの漫画の魅力でつい読めてしまう。
こんな展開ないよ!という恋愛漫画を読むのもいいけど、
こういうリアリティもあるんだというのを知ると人間の幅も広がっていいのではないかと思うのです。
1巻のベムはトラウマになるのでみんなも読んでみてね!
頼む
重い、つか暗い。
人間がいかにダメか、意思の弱い生き物か。都会に潜む数々の罠と誘惑、蔓延する無気力な空気、無関心という罪。高度資本主義社会が広告を使って作り出した短絡した価値観、それを疑うことなく抗うことなく流される想像力のない若者たち、想像する事の恐怖から逃げて堕ちていく人々。
漫画としてどうかとか、面白いかどうかというより、社会とか、子供が大きくなったときの日本を心配する気持ちに。それがこの作品の力だということなのでしょう。
ただ、漫画として好きかというと、、、。
作品として全体的に質が高い(7点)のと、全体的に暗い気持ちになる(4点)のが相殺されて、現時点で5点としました。結末に何か「救い」のようなものがあれば6点にしたい。
来週
久しぶりにレビュー書きます。
なのに、こんな重たい内容の漫画。
申し訳ないのだけど、1巻しか直視することができませんでした。
これが裏社会というのか。うちの親に読ませたいと思いました。
うちの親は全くお金に困ることなく育ち、
そしてお金を得るためにはどんなに苦労するのかを知らないのです。
軽蔑するだろうけど、お金を得るためにこんなことまでする人がいるんだぞ、知らないだろ、と。
あなたもお金を得るためにはこうするしかないんじゃない?
ちとヒートアップしましたね。
まーうちの親のことは置いておいて
そんな親から生まれてきたからなのか、この漫画を見て気分が悪くなりました。
もちろんフィクションでしょうが、こんな世界が存在するのは確かだし、
だからこそ人を殺したり、売春したり、色んな犯罪が蔓延っているのは現実。
自分が親となったからか、1巻のパチンコ中毒の女性の話は特にリアルで
一番目を背けたくなりました。
ごめんね、と子供に謝りながらも地獄から抜け出せないという。
そして、子供にはこんな裏社会見せたくないと強く思いました。
んー、お金も怖いけど、何かから抜け出せないでいる人間の心理って怖いですわー。
点数。。。
とにかく衝撃だったのですが、全部を読めなかったということで
4点。
クロストーク
お詫び
普段のマンガヘッドのクロストークは、PCのチャットで行っているのですが、
『闇金ウシジマくん』のクロストークは、たろう宅で実際の討論を行い収録しました。
その際、くつ王のiPhoneのレコーダーを使って収録したのですが、その後iPhoneの調子が悪くなりリストアをせざるを得ない状況になりました。
ここまで言えば、お分かりかと思いますが、データが消えました。
でも我々の記憶にはいつまでも残っています。
基本的に「読むのキツいよねー重いよねー」みたいな話だったと思います。
次回からなくさないように気を付けたいと思います。
以上をもって、『闇金ウシジマくん』クロストークに代えさせていただきたいと思います。
