漫画レビューサイト:MANGAHEAD(マンガヘッド)CROSS REVIEW ザ・ワールド・イズ・マイン

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更新日 2009-04-19 | 作成日 2008-03-06

あらすじ

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新井英樹 著
1997-2001年
ヤングサンデー / 小学館
全14巻

東京都内各所で消火器爆弾を設置するモンちゃんとトシの二人組(通称トシモン)は、これといった理由もなく北海道を目指す。その道中、青森県で成り行きから連続爆破、警察署襲撃、殺人代行といった日本全土を震撼させる無差別殺戮を開始する。それは内閣総理大臣までも舞台へと引きずり出す大きな勢いとなる。時期を同じくして、北海道から津軽海峡を渡ったといわれる謎の巨大生物「ヒグマドン」が出現し、次々に人々を惨殺して東北を南下していった。「鉄人」とも呼ばれる熊撃ちの老人と、新聞記者がそれを追いかける。そして遂に3つの点が秋田県大館市で遭遇する。ここで初めてヒグマドンの全貌が明かされ、物語はアメリカ大統領すら巻き込む全世界レベルで進行していく。

くつ王

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マンガの表現の一つの到達点として永遠に語り継がれるべき凄まじい傑作。

とにかくオレは大学時代にこのマンガに出会ってからというもの、クソつまんねーヤングサンデーを、『殺し屋イチ』とこのマンガのためだけに買い続けることとなり、しかも近くのセブンイレブンに入荷される深夜2時くらいにわざわざ起きて買いに行っていた。
それほど夢中だったのだ、このワールドイズマインに。
連載時は、今岡と会うたびにワールドイズマインの素晴らしさについて語り合っていたし、大学の友人のT-BOYにも無理矢理読ませてトラウマを作ったりしたし、何なら自作のワールドイズマインTシャツも作って着たりしていた。
もうオレの世界はワールドイズマイン一色に染まっていた。
つまりワールド・イズ・ワールドイズマインだった(うまいなしかし)。
ユリカンが刺されたときとか、あまりに動揺して授業に出れなかったもの。

しかし自分が如何にこのマンガを愛しているかはいくらでも書けるのだが、レビューと言われると何を書けば良いのか難しい。
とにかく要素が多すぎる。
「なめとこ山」を中心としたアイヌ文化の物語をベースに置きつつ、
「ヒトがヒトを殺すこと」「神の存在」「宗教」「正義」「愛」「グローバリズム」「(無神論者が大部分を占める)日本という国」「メディア」「インターネット」「親子」・・・。ざっと思いつくだけでもいくつものテーマが詰め込まれている。
そしてトシモンやヒグマドンがヒトを容赦なく殺しまくるカタルシスは凄まじい。
や、別に僕は人殺しを肯定してるわけでは全然ないんだけど、このマンガにおいてヒトが死にまくる様は、圧倒的であり、清々しい。もはやエンターテイメントなんである。

まあ難しいこと考えなくてもエンターテイメントとしても読めるし、深く読もうと思えばどこまでも深く読めるという。
最後の暴走については意見の分かれるところだと思うけど、オレはアレでいいと思うぜ!

今岡秀雄

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 読者の倫理観に踏み込みすぎだし、漫画の枠を超えた横暴な作品だと思う。
でも凄い。
ラストは残念。意味不明。 

たろう 

10.pngとても面白い漫画です。
前貴族に借りて読んだことがあったけど
今回読み返してみてまたぐいぐいと引き込まれました。

非常にprimitiveな感情、感覚をもつモンと、それに相応するヒグマドン。
この2人(?)を軸として、サブキャラクターが生き生きと描かれてます。

東北を舞台にした漫画ってほとんどないと思うのだけれど、
(マリアを除く主人公は東北弁を喋らないが)
この漫画は、東北が舞台だからこそ際立つのかなと思います。
primitive、というのが東北にあうのでしょうか。
そんな風に読んでいたら、宮沢賢治の「なめとこ山の熊」の下りが出てきて、
あ、この感じは宮沢賢治なんだなと腑に落ちました。

心の奥底を揺さぶる漫画です。

貴族

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 1巻とか絵が汚いし話が進まないしで受け付けなかったんだけど、
警察署突入からめっちゃ面白くなって中盤とか神がかるほどの傑作。

いろんな正義が戦いあうんだよね。
一市民としての正義、犯罪者としての正義、警察(現場)としての
正義、警察(体制)としての正義、政府としての正義。
マリア以外の正義はどれもなるほどねと思うんだけど、昔は僕は
ジョージクリーナーとかよだれとかが共感できましたね。
今はどうだろう。
作者の一番言いたいことは首相の演説だと思う。あれがすごいかっ
こよくてすごい響いた。
あの演説でも思ったんだけど、よく言われる「想像力っていうのが
大事」ってのが思い知らされる漫画だった。
マスコミやテレビを見る人が人の生き死にを自分とは別の問題だか
らと喜ぶ描写ですごい気持ち悪いと感じるし、
犯罪者の父親と母親の心情行動が生々しくて辛くなる。
あとマリアの絶望なんかも凄い。もう絶句としか言えないよね。

ストーリテリングも秀逸で謎に包まれたカリスマとして物語中にも
り立てるだけもり立てたあと、モンちゃん出生の秘密を描き神秘性
を否定してみせる。
「俺は俺を肯定する」の言葉や、レモンとマリアのチャットの意味
なども同様に
読者や作中の人々が意味を求めて盛り上がるんだけど実はこんなも
んなんだよとこき下ろす。

とりあえずこの漫画に関しては言い尽くせないよね。
最後が打ち切りでバタバタと締めてしまったのが非常に残念なので9点。

頼む

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難しい。レビュー書くの難しすぎる。
問題作、ってのは間違いないんだけど、良い作品かとか、友達に薦めたいかと聞かれると、うーん、違うような気がするなー。描写が残酷だしテーマが深いし、作者のメッセージを一義的に断定できない部分が多々あるし、どういう漫画なのかを説明するのがもう、難しい。

あー、もう諦めて、端的にレビュー書きます。

たぶん、テーマのひとつは「人間は考える葦である」っていうことだと思う。馬鹿は死刑、そういうこと。人である資格を破棄するんだったら、人間辞めちまえ、そういうこと。こういう考え方、僕は…職業人としては否、人間としては是です。

あと、もうひとつのテーマは、「そしてヒトはそれを畏れ敬い、自らを縛り、ヒトは人となった」ってことでしょうね。

つまり、この人は、父親なんです。子供たちが生きる未来を、未来を生きなければならない子供たちを、心から危惧しているんです。メディアからの情報に踊らされ、疑うこと、考えることを忘れてしまった大多数の馬鹿たちに、わが子は実際的にも比喩的にも殺されてしまわないだろうかと。自分に正直に生きることと、欲望に流されることの区別がつかず、人を殺してはならないという人間として当たり前の一線を、議論から逃げる目的で作り上げられた屁理屈という名の論理を盾に踏み越え、終いには「キレた」という逃げによって責任を逃れようとする、そういう言葉では表現しきれないほどのど阿呆どもによって、わが子はどんなふうに壊されてしまうのかと。


そして、自分は親として、わが子に何を、どうやって伝えられるだろうと考えながら描き、悩みながら生きているんだろう。。。

クロストーク

くつ王 × 今岡秀雄 × 頼む × 貴族 × たろう 2008.11.16

くつ玉:ではクロストークをはじめたいと思います

頼む :うぃ。

くつ玉:今日はついに『ワールドイズマイン』です!いやーついに来たよね

頼む:身構えたよね。

くつ玉:どこからクロストーク始めればいいかも分からないよね。皆さん、一応読む前から新井英樹のことは知ってたんですよね

貴族:知らなかった。

頼む:僕は大学生の時に、たぶんくつ王からWIMを紹介されました。

貴族:僕もそれだね。

くつ玉:あ、初めてWIMを知ったときはね。聴き方が悪かったな・・・他にも新井作品は読んでる?って意味で聞いたんです

頼む:ないです。

イマオカチョフ:全部読んでいると思う

貴族:宮本とキーチは全部読んだよ。

くつ玉:頼むは宮本読んでるんじゃないの?

頼む:宮本は断念しました。絵のタッチで。すんません。

くつ玉:あ、そうなんだ

頼む:WIM読んだのが先だったので、宮本の絵は驚いた

くつ玉:宮本は確かデビュー作じゃないかな(※正確には『八月の光』がデビュー作です)まあ暑苦しい絵だよね

貴族:宮本も。後半ド展開するのに。凄いよ。

くつ玉:まあ後半まではちょっとアレかもね。二回目読むと前半も面白いんだけど

頼む:宮本とキーチとWIM、テーマに共通点がかなりあるよね、たぶん。

くつ玉:あるよねえ。じゃあワールドイズマインについてだけど。前半の展開はダルかったと貴族は書いてるけど・・・ま、これはほぼ全員思うことなんじゃないかと。他の2人はどうでしょう?なにやってるか分かんないもんね、最初の方

頼む:だるいというのとは違うような気がするけど、読み進めるのが辛くなる、ってのはありました。大学の時、一回目に読んだときは実際、気分が悪かった。今回は2回目で、大丈夫でした。

イマオカチョフ:まず表面的な面白さはあった

くつ玉:いや、貴族が言ってるのはたぶん、テロが始めるまでの展開が冗長ってことなんじゃないかと思うんだけど

イマオカチョフ:あー1、2巻くらいの話かな

くつ玉:そうそう

貴族;そうそう。話が進まなくて濃い絵で面白くなかった。

くつ玉;警察署に立て篭ってからが俄然面白いじゃん?それまでの爆弾仕掛けたり力士を倒したりっていうのが退屈かなと。仕掛けとして必要なのは分かるんだけどね

貴族:生理的嫌悪感とかもテーマが見えてくると必要なのは分かるけど、見えてこないうちはほんとに気持ち悪いだけだった。で、手旗信号が現れてくらいからなんだこの漫画は!?と。

wim01.jpgイマオカチョフ:でもさあ、ヒグマドンが小学校襲うとことか、なんかもう、描きすぎてるよね

頼む の発言:小学校襲うところはもうね…

イマオカチョフ:確か猫の命も大事だのそういう話してたのに、ヒグマドン出たら猫を「餌だど!」とかいう感じ

頼む:猫だって同じ命だ!って言ってたのに。

貴族:そうそう。

頼む:でもさ、貴族のレビューの通り、あの先生の言ってること、正しいんだよね。

イマオカチョフ:新井の悪意といっても良い、読む手への挑戦が炸裂してて

貴族:んで、こっちだーって先生が体張るのに、子供が襲われるというブラックジョーク

頼む:猫を餌にして生徒を救おうとしてるのも正しいんだよね。いろんな正しさがあって、場合と立場が違うだけで、見え方が全然違うんだよね。。。

くつ玉:救うべき命の選択をしてるんだよね、あれも。

頼む:矛盾してるけれど、正しいんだよね。矛盾しないことのほうがおかしいんだっていう。

くつ玉:読み返してみると、「ああ、先生もそういうことなんだなー」って。ジョージクリーナーと同じじゃんっていう

頼む:「ぎりぎりのところで救う命と奪う命の選択をして生きてきた」んだからね。

イマオカチョフ:いやもうそんなの、こっちは考えたくないんであってさ。エンターテイメントとして成立してねえだろって思いながら読んでた

貴族:エンターテイメントか。そうね、成立してないよね。

頼む:映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」みたいに?

くつ玉:ああ、それ感覚が近いかも!悲劇なんだけど、悲劇としてどうとかいうより、とにかく凄すぎて圧倒される感じ

頼む:理屈抜き!よくわかんないけど泣いた!っていう。個別のシーンについて質問しないで!っていう。

イマオカチョフ:はーなるほど

wim02.jpg頼む:塩見警部補とかもすごかったよね。その正義が人を殺していく様が。

くつ玉:塩見はね・・・見てて不憫になるけど、好きだなあ彼は

頼む:不憫、、、そうね。

くつ玉:彼の言ってることって、ヌルいんだけど、人間ってそんなもんじゃない?なかなか他の人たちみたいに明確に立ち位置を決めれない

貴族:うん。ああ言いたいよね。あれで生きて行きたい。

頼む:いざ、そういう立場に置かれたら、ジョージクリーナーのように振る舞える人は少ないよね。ジョージクリーナーとかは、振る舞える、というより、振る舞っちゃうっていうか。思うに、個々のエピソードで、読者を不快にさせる人物がいるじゃない。ペラペラ不可解な理屈を並べるときのトシとか、保身のために臆病な指示しか出せない重役とか。ああいうの、僕とか読んでてすごい不快になるんだけど、それって、僕がそういう人物に重なっちゃうからなんだろうなと思って読んでました。あー、おれ、残念ながらこっちだわー、って。

wim04.jpgイマオカチョフ:そういう意味だと、俺はテレビ見てる人なんよね

頼む:あー

イマオカチョフ:ユリカンがチンチン出すかどうかとか、あー銃撃戦おもしれえとか。道徳感情を貫くある意味凡人の塩見にすらなれない

貴族:トシモンが通ったら見に行くとか。

イマオカチョフ:それは新井がそう見せてる部分もあるけど。読者を意図的に馬鹿よわばりしてて

くつ玉:いや、たぶん皆TVみてるヒトであり、ネットで書き込みしてるヒトだよね・・・TVとか、ネットとか、すごくうまく使ってるよね。もう話の根幹っていうか

イマオカチョフ:キツいんよ読むの

貴族:でもさ、そういうのを過剰に描いてさ、僕らもこっちだよね、でもこれは嫌だなと思うじゃん。

頼む:いやだなと思わせるように描いてるからね。嫌だなと思うよね。僕は思った。

貴族:そうやって気づいて行けるじゃん。教育だよね。

くつ玉:確かに読者を教育してる感じはあるね

頼む:それ。レビューに書いたけど、未来を変えようとしてますよ、新井は。

くつ玉:おまえらもっと考えやがれ!って

イマオカチョフ:教育っていうか、宮本もそうだけど、挑戦よね

頼む:みんなのためじゃないと思うけど。自分の子供のためだと思うけど。

wim05.jpgイマオカチョフ:で、警察署襲撃で俄然面白くなるわけだけれども。あのトシの問いかけ、っつーか要求。その風呂敷、どう畳むんだってワクワクしなかった?表面的な面白さだけどそれは

くつ玉:うん、あのトシの要求から加速していくよねー

貴族:トシも屁理屈になるように言ってるんだけど、それにどう答えるのかってことから物語のテーマが見えてくるよね。

イマオカチョフ:答える前に、まず「美しい世界を…」に対してヘタレの偉い人が「それは夢想だ!」とか叫ぶんすよ。即座に。それを言える生き方もあるなって、震えた。いいよね。モンの「ウハッ」って笑いはよく分かんなかったけど

頼む:それよ。

wim06.jpg貴族:あの建前と本音の答えはすごい震えるねー

頼む:モンの反応は不可解なものが多い気がするけど。。。たぶんそれは、あんまり気にしないでも読みこめるよね。

イマオカチョフ:「凡人がよう言った!」なのかな…そのあとぼめてたし

くつ玉:よくぞオレを喜ばせたって感じなんじゃないかな

貴族:モンは前半はずっと何考えてるのかわかんないようにして神格化してたね。

くつ玉:つーかオレには最初から最後まで分からないんだが・・・

イマオカチョフ:つーか前半は原始人じゃねえ?ただの

貴族 :マリアが死ぬ前後は人だったよね

イマオカチョフ:原始人が人になって、神になった感じかね。絵柄も異常なほど変わるし。同一人物とは思えないほど

wim08.jpgくつ玉:あの熊のぬいぐるみの解釈はいかがですか。母親なのか、神なのか

イマオカチョフ:ぬいぐるみは分かんなかった。つーか分かんないでも気にならない。彼は俺ら常識人にとっては異常者または畏怖の対象でしかないし

貴族:熊は新井さんが描いてる以上でも以下でもないと思う。親の形見というか、唯一のつながり。んで、親に替わるものにマリアがなったからぬいぐるみを捨てたんだと。

くつ玉:まあそうなんだけどさ、熊じゃない。犬のぬいぐるみじゃなくて。ヒグマドンが熊のぬいぐるみを引きちぎるじゃん

イマオカチョフ:オッケー

くつ玉:だからアレからはヒグマドンが神だか母親だかになってるわけでしょ。で、ヒトが殺せなくなるっていう。自分を抑えるものが出てきちゃうっていう

wim09.jpg頼む:そうやって盛り上げておいて、モンの生い立ちの描写で「あれはフリじゃありませんでした~」ってことかと…。

貴族:でも熊のぬいぐるみが元通りになったじゃん。あそこは何を意味するのか最後まで分かんなかったなー。

イマオカチョフ:その辺の人を殺す云々はキツい話でさあ。なんでモンが人を殺せなくなったか、で読み手が何で人を殺せないかを考えろって言ってんのかと。もうそんなんやめてっていう

くつ玉:自分が一回死ぬことで、他者の痛みが分かるようになったってことなんだろうけど、けっこうあそこで置き去りにされた読者は多いんじゃないかと思う。これ何?って感じで

イマオカチョフ:いやそう思う

頼む:「死んだら痛くないから大丈夫だ」ってのは、モンがまだ完全に「普通の人」じゃないってところを残してるけど。

イマオカチョフ:エグいよやり方が

頼む:しんだのかしんでないのか、って思ったよね。

イマオカチョフ:これも宮本もなんだけど、とにかく読み手が考えることを「強いる」よね。

貴族:自分が死ぬ思い、恐い思いしたら人を傷つけられなくなる。そんな陳腐なとこにおとしていくのかとか思った。

くつ玉:宮本はそうだけど、ワールドイズマインは単にエンターテイメントとしても読めるじゃん。うわーヒトが死にまくってるーすげーみたいな。そういう読者もけっこういると思う

頼む:そういう読み手を危惧して絶版になったのかな

wim10.jpgくつ玉:ヒグマドンが町を破壊するとことか、凄いもん。トシモンがポルシェに乗って打ちまくるとことか

貴族:リアルに人が死にまくったらどう感じるのか疑似体験とかできるエンターテイメント性はあるよね。

イマオカチョフ:というか、現実世界にバケモンが登場したらどうなるかっていう疑似世界よね。やたらリアルに描こうとしてるし

貴族:ヒグマドンが膨らむまではすごいリアル路線だもんね。

頼む:膨らむまではね。。。

イマオカチョフ:現実をデフォルメしすぎてより現実に見える感じ、この人がよく使う手

頼む:なんでもない日常の1ページを過ごしている人が無残に死んでいくとかね。

くつ玉:世間の人たちの醜さがすごいよね。大館の町が破壊されてさ、死者が300人を超えますっていうニュースが流れて「うわー少ねえ、せめて500はいけ、500は!」とか道ばたのヒトが言ったり、トシの母親を世間の人々が追いつめたり、ああいうのって、まあ実際に今の日本であってることなんだけど、マンガであそこまで描いてるのは新井だけじゃねえかっていう

イマオカチョフ:新井の言う想像力の欠如ね

wim11.jpg頼む:挑戦してるね、そういう意味でも。殺された若い女の子のお母さんがさ、トシの父親の演説(?)聞いて感動した人たちに対して「あいつらは娘をもう一度殺してる」って言うやん。

貴族 の発言:阪神大震災の時とかさ、僕ら修学旅行から帰れなくて名古屋駅で待機したじゃん。あのとき死者1000人とか駅のスクリーンに出て、うわーとか思う反面、想像できなくてこれからどのくらい死ぬんだろうとか普通に思ったもんね・・

くつ玉:ぽぽひょんの母親を登場させるとは!って驚いたよね。もうディテールがすごいホントに

頼む:あの母親登場あたりは、小エピソードが話を盛り上げるといっても20世紀少年とは必然性が違うね。

イマオカチョフ:いやもうそんなのキツくて読めないわけで。たとえば現実にサカキバラとか言って人殺した人のお母さんが書記を出してたけど、買ったけど読めないんよね

頼む:買ったのがまずすごい。

くつ玉:手記じゃねえ?

頼む;きついのわかってて買ったのがすごい。

くつ玉;つーか手記じゃねえ?

イマオカチョフ:自分の中で何パーセントかある野次馬根性みたいのが嫌で

貴族:なんできついのわかってて買ったん?

くつ玉:書記じゃなくて手記じゃねえ?

イマオカチョフ:まあ手記で

頼む:ここは手記ってことで。

くつ玉:ご、ごめん・・・

イマオカチョフ:それを漫画で、しかも怖い感じで読ませるってやめてほしいよね。総括すると凄いんだけど

貴族:漫画は絵があるから想像力なくてもダイレクトに来るもんね。

イマオカチョフ:いや、漫画は想像力ないと読めないと思うんだけど。なにも考えなきゃ「あー今週はつまんなかったな~」だって。貴族も想像力働いてるって

くつ玉:まあ確かに「うわーヒトがいっぱい死んでるなー」的な読み方しかできないヒトもいるよね。それはそれで、このマンガの場合成り立っちゃうけど

イマオカチョフ:ワンピースよね

貴族:そうか。それで単純に面白いとか不謹慎だとかいうのが想像力働いてないってことでいいのかな?

くつ玉:チャーハン食べながら読んでたらそうなっちゃうよね

イマオカチョフ:チャーハンおいしいよね

くつ玉:あ、それオレも言おうと思ってた

貴族:今日食べたけど美味しかったよ。

くつ玉:オレも今日食べたよ!

イマオカチョフ:チャーハンのレビューになってるよ!

wim12.jpg頼む:モンの「すべてはつながっている」とかいうお言葉?がひとり歩きして、拡大解釈でさ、みんな「自分は正しい!自分の行動は理想郷につながっていく!」みたいに短絡するじゃん。あの辺のこう、短絡的な感じ、都合のいい答えにだけ耳を貸して、ピョンって飛びついちゃうよね。

くつ玉:あ、最後の方ね

イマオカチョフ:最後どうなの

くつ玉:最後はね、分かんないよね

貴族:考えるのを放棄して、ついて行くのって楽だもんね。

くつ玉:ホントに何か真理みたいのを理解してついていってんのか。よく分かってないけどなんとなくかっこいいから信者になってんのか。あれはちょっと説明が足りないと思った。んで最後核戦争だもんね

イマオカチョフ:今までの流れで、それでてめえ終わんのかって。大統領のさあ、そりゃ追い詰められたら言うかもしれないつまんない話で終わるのかって。他の作品ならいいけど。最終的には3万年とか。憤慨しましたよ今岡は当時。やり逃げじゃんかって。コンドームしてなかったじゃんって

くつ玉:あれは貴族が書いてたように打ち切りなの?知らなかったんだけど

貴族:うん。ヤングサンデーが新編集長になって雰囲気を一新するためにばさばさ看板漫画切ってたらしい。

くつ玉:許せねえ・・・当時のヤングサンデーってホントにクソばっかでさ。WIMと度胸星と殺し屋イチ以外は読めたもんじゃなかったから

イマオカチョフ:だから廃刊になるんよね!

貴族:度胸星と共に2大許せねぇに挙げられるよね

くつ玉:あ、度胸星も終わらせたみたいね

イマオカチョフ:度胸星の終わり方は確かにヒドイ

wim13.jpg貴族:ヒグマドンを止めるためにさ、核を打つ訳だけどその後世界はどうなるんだろう?って思わなかった?

くつ玉:え、どういうこと?もうあの辺駆け足だからさ・・・よく吟味してないっつーか

貴族:現実世界的に核を打ったら終わりみたいな、イメージがある中で核を打った後の世界を描いて。それが飯島の独白から始まって、ここで飯島か!って思ったし。あんだけ反対運動が起きてたのに、世界は良い核とあまり良くない核って認識が変わるだけで、世の中は普通どうりっていうリアリティとかも震えた。あ、ごめん飯島じゃなかった。

くつ玉:ああ、記者でしょ

イマオカチョフ:星野?

貴族;そうそう、星野。

くつ玉:貴族は飯島愛のことばっか考えてるからそうなるんだよ

イマオカチョフ:まあ星野を媒体として、モンが何でああなったかを書く必要性っていうか責任があったと思うんだけれども、足りないよね。てめえそんなもんで許さねえぞって当時の今岡は思った

頼む:もっと、どうあってほしかったの?

イマオカチョフ:つーか、描かなくて想像に任せてほしいっていうかね。あんな異常者の生態を説明できるわけないんだから。その風呂敷は畳まなくていいんですわ。想像外として処理したかった

頼む:たたんだ方がリアルというか、読者を追い詰めるでしょ

くつ玉:確かに最後は中途半端に風呂敷を閉じちゃった感じはあるね

頼む:いや、僕はモンの生い立ちはあれでいいと思うんだけど。

くつ玉:どこで終わらせるかは難しいけど、あの最後まで描くのはどうかなーとは思ったけど

頼む:まー確かに、昔のカット並べて終わる感じはね。

イマオカチョフ:確かにあれ読むと、最初の時点ではなんつーか…まだ50%で、物語の中でああなっていった、でも基盤はこうだったぜっていうきれいな形には思えるんだけど。それ見せんなよっていうさあ…

貴族:そこをたたき落すのが新井だと思うんだけど。

くつ玉:僕は、トシとモンの種明かしはいいと思うんだけど、最後の世界の暴走がなあ。もう少し丁寧にやってほしかった

イマオカチョフ:いや叩き落とすならもっとやりようがあった。もっとエグい方も書けるし、普通なのにっていう書き方もできる

wim07.jpg頼む:僕はもう、あのモンの生い立ちのエピソード、星野が語るところでの、ぬいぐるみ抱いた子供のころのモンの表情とかで、無条件に泣いてしまうんですよね。で、星野が「彼が見た未来を無性に知りたい。希望を見せてほしい」って言うんですけど。星野も、父親なんですよね。「も」ってのは、レビューにも書いたんだけど、未来をね、危惧してるんですよね、本気で。ま、すいません、言いたいこと全然表現できてないです。

くつ玉:分かる

頼む:今日全般的にすいません

イマオカチョフ:愛してる

頼む:あの、懲りずに書きますけど「原始、人は神を創造した」のくだりが物語の中で2回出てくるじゃないですか。

くつ玉:うん

頼む:1回目のときは、特に何も思わなかったんだけど、2回目のときは、こう、僕的には盛り上がりましてね。取り調べ中のトシにチャットのマリアの正体の種明かしがあって、困惑と後悔の表情のまま、テロが始まってしまって。で「彼は今、ようやく人になった」で締めるやん。

くつ玉:うん

wim14.jpg頼む:物語は1巻から、「異常で人間を超えたモンと、弱い人間代表トシ」、っていう構図で、「途中から痛みを知ったことでモンが人間になった」みたいに読者は感じてるんだと思うんだけど、あそこで作者がトシが人でなかったと断言することで考えることから逃げていた弱いトシは、人じゃなかった、と、つまり、読者のおまえらもだ!という訴えというか、その。。。すんません。モンの方がよっぽど人だというか、、、酒が足りないのかな。。。。。。。。。。

くつ玉:でもやっぱり、トシの目線っていうのがこのマンガのメインじゃん。ヒトが狂っていく様子というか。殺してからどんどん変わっていくトシを追っていくというのが一つのテーマよね

貴族:モンと入れ替わるようにというかついて行くようにというか狂って行くよね。常人はどこまで行くのか、行けるのか。

イマオカチョフ:そうそう、凡人がモンを手に入れて狂っていく様子ね

頼む:ていうのが、僕もそう思ってたんだけど、違うの!凡人じゃないの!人以下なの!人になってないの!考えてないの!「人間って、怖いね」じゃないのよ。「人間のふりして、人間より程度の低い頭の生き物が混じってて怖いねー」が正解なの。

イマオカチョフ:いや、あれは普通に家庭があって教育を受けてる人がこうなるぜってとこが怖いんよ

頼む:おっしゃるとおりなんだけど、普通の家庭、まー普通ってなんだ?ってのはおいといて、普通の家庭から、人間じゃないのが生まれてるのが怖いの。

くつ玉:新井英樹は「世の中の誰でもトシになりえる」って言いたいんじゃないかな。

頼む:それもおっしゃるとおりなの。

貴族:元は普通でしょ。環境で弱い人間はこうなるっていうことじゃないの?

頼む:人間じゃなくなってるってこと。つかみんな弱いって!人間って、弱いの!

くつ玉:よし、どんどん飲もうぜ

頼む:昔さ、みんながお前みたいに強いわけじゃないんだからさ、みたいに諭されたことがあるんだ!馬鹿か!よわっちーよ!俺、よわっちーよ!あー、くそ。

くつ玉:トシはあの時点でようやく新井の望んでる基準のヒトになったってことなんじゃないかと僕は思ったんよ。どうかな。世の中の連中はナメきってて、おまえらヒトじゃねえみたいな

頼む:僕の言い方が悪かったね。「新井の望んでる基準のヒトになった」が正解。WIMの話してるから、あの言い方でいいかと思った。新井目線を基準にしてた。すんません。でも個人的には、その考え方、是。

くつ玉:じゃあここで話を変えて・・・いろんな主張の人々が出てくるけど、一番好きなキャラクターはどれ?僕はやっぱユリカンかなー。刺されたときはホント動揺したもん

貴族:でも最後生きてるのが分かってよかったよね

wim15.jpgイマオカチョフ:竹中やね

くつ玉:それ、趣味のとこだけやん!

頼む:趣味のとこだけだわな

イマオカチョフ:だって…あんだけの事おこって、お吸い物飲んでるとか。中枢にいるくせに。しびれるよね。これが世の中かって

貴族:ユリカンも好きだけどジョージクリーナーがかっこ良い。私心一切無く、全ては自分が思う最も効率的で効果的な手を打って、当然起こる批判は責任をとるって言う。

くつ玉:あいつはさ、最後塩見に任せるじゃん?あそこで泣いた。殺せ殺せっていっといて、結局は塩見の青臭い意見によれちゃうじゃん

wim16.jpg頼む:僕は、ユリカンとジョージクリーナー以外では・・・「死にてー!」って叫んでる総理大臣の浜口。

貴族:あれさ、気が触れて注射されるじゃん

イマオカチョフ:竹中にお吸い物飲んどけって言われるよね

貴族:その当時そういう政治家が取り乱して鎮静剤打たれるっていう映像がマスコミに流れてしまったことがあるんだよね。ブラックな時事ネタを入れてて笑った。

くつ玉:あのさ・・・すごいこと言っていいかな?

貴族:うん

くつ玉:伊丹がさ、ユリカンを紹介するときにさ、「おまえらの総理大臣はなんて言ったと思う?」って言うじゃん。「美しい国にしたい」と。安倍総理じゃんっていう

頼む:それよ。

貴族:美しい日本じゃん

wim18.jpgくつ玉:安倍が出てきたときに「こいつ読者か!」って思ったもん。同時多発テロとかさ、時代を先読みしてたわけじゃんこのマンガ。総理大臣のスローガンすら先読みしてたのかっていう。どうこの安っぽい話

貴族;9,11以降に9.11前の物語を補足するのは反則行為なんじゃないかって言って新説ワールドイズマインはストーリーに手を加えなかったらしいね。ワールドイズマインは早すぎたからね。

くつ玉:そう、今だったら売れてると思う。いや、少しは売れてると思う

貴族:話変えていい?

くつ玉:どうぞ

wim19.jpg貴族:マリアがモンちゃんの目を触ってから、モンちゃんの右目と左目が変わるやん。あれはどう思った?

くつ玉:え・・・変わったの?知らんかった

貴族:見て!見てみて!分かりにくいけどたぶんきちんと意図して変えてるから。

頼む:でも、そのあともどってるよね。あのシーンだけ変わったよね。

貴族:一時変わってたくない?戻るけど。

頼む:あのシーンだけかと思ってたな。。。

貴族:新井さんはワールドイズマインはすべてを作中で描いてると思ってるから、あの変わるのと戻るのがどういう意味だろうって悩んだ。

頼む:作中?

貴族:うん。国語のテストで小説の問題とかは全て答えはその小説の中に書かれてるとして作られるやん。

頼む:なるほど、理解しました。

貴族:そんな感じで新井さんが考える答えや意味は全て作中に描いてるって思うの。意味深に含ませることはしてない

イマオカチョフ:あーもう夜食作ったけ

くつ玉:えっ、何つくったの?

貴族:もちろんチャーハン?

イマオカチョフ:お野菜を炒めたり…チャーハンとか重たいもん!いつまででもいけるぜっていう(※夜9時から始めてますが、この時点で深夜12時を回っています)。さっきの話の続きで言うと、まあ描きまくる人だと思うよ新井は。もうさあ、部屋の中とか書かせたら、写真からトレースしてんじゃねえかってくらい書く

くつ玉;過剰なヒトだよね

イマオカチョフ:でもそれを全て読み取る奴にだけ発信してるっていう感じはあるね。想像力って言うか、腰据えて読まねえ奴は付いてくんなって言う。逆に考えすぎる奴も読めない作品だと思うけど。

貴族:伏線とかも凄いよね。手首切ったヤクザがあとででてきてマシンガン連射してるって言う。細かいコマで気づかねーよって。

イマオカチョフ:いやそういうのはいいとして、感情や思考を読みすぎるって人向けっていうか。だからあんま読みたくねえんよねえキツくて

貴族:キツいけど細かいから読む度に何か気づく。まだマリアについては何も言ってないからマリアについて何か言おうぜ!

wim20.jpgくつ玉:かわいくないよね

イマオカチョフ:名前がどうかと思うよね

貴族:うざいよね。

イマオカチョフ:人を始めて殺した後、っていうか引き金を引かされたあと?ああなるもんなんかねえと疑問に思ったりとかしたよね。まあそれまでの流れもあるけど

くつ玉:医学的には、あんな風に髪は白くならないと思う

貴族:まぁでもあの描写は天下一品だと思う。

イマオカチョフ:話変わるけど、でも、たとえばモンがヒグマドンに殺されそうな時に変なラジオが流れてたり、飯島がモンに殺される時に星野のセックスの描写があったり、あれは対比?なんかうざってえんすよ

くつ玉:オレは好きだ

イマオカチョフ:商業誌だからやっってんのかなって

くつ玉:オレは好きだ

wim20.jpg貴族:核が発射されるときモンちゃんも発射するのとかと同じでただの演出だと思う。対比ではないと思う。

イマオカチョフ:世界はそれでも回ってるって感じかなって

くつ玉:ノイズじゃない?あー鋭いオレ。ノイズですよ、ノイズ。

イマオカチョフ :ノイズだね

貴族:まず最初に友人が死ぬシーンをさらっと出して、あとで時間を戻してゆっくり描写する展開とかすごい好き。あ、演出つながりの話です。

くつ玉:一番好きなシーンはどこ?

イマオカチョフ:星野の子供に対する「うそつき」とか好き。小さい話してメンゴ~ム

wim21.jpg貴族:ジョージクリーナーが責任とって、「勝者なし」とか。ウォーってなった。

くつ玉:あーなるねー

くつ玉:僕は大館のヒグマドンとトシモンの邂逅かな。あそこは何度読んでも面白い。あそこに全部集結してるしね

貴族:あれも、会ったら何が起こるんだ!!!ってワクワクするね。

イマオカチョフ:待ちに待った場面でしたよね~つって

貴族:ヒグマドンの姿を見せるの引っ張ったよねー。どんな姿してるんだろうっとずっと思ってた。

イマオカチョフ:しょぼかったよね

くつ玉:かわいいよね

イマオカチョフ:飼いたいよね

貴族:大きいだけだよね。

イマオカチョフ:この作品の不満って言えば、ヒグマドンのしょぼさとラストなんすわ

貴族:そうそう。さっき言い忘れてたけどモンちゃんの目が替わるのはヒグマドンの片目がつぶされてるのとなにか重ねてるのかなーと勘ぐった。ま、そんなことは無かったんですけどね。

wim22.jpgくつ玉:あの巨大化はどうなの。あいつのせいで地球が目ん玉みたいになっちゃうんだけど

イマオカチョフ:意味分かんないよね巨大化。あのさあ、最後の方のあの流れ、なんなのさ

貴族:あれでリアリティが崩壊するよね。

イマオカチョフ:何大きくなってんのさ。

くつ玉:なんか科学者みたいなヤツが「理論的に説明がつかない!」みたいなこと言って。あれでなんか許してもらいたいのかなっていう。でもあんな大きくなっちゃダメでしょ

イマオカチョフ:「大きくなってるじゃ~ん」っていわれたい

貴族:あれとか、核戦争とか狙ったストーリーなのかなぁ

イマオカチョフ:水位上がるよね

くつ玉@実験中:確かに水位上がるね。スイ〜。

イマオカチョフ:スイ~よね展開が

貴族:あれでなんで核兵器打ったら止まるんじゃないの?とか思うんだろうね。

イマオカチョフ:スイ~よね

くつ玉:んで止まっちゃうとこもまたスイ〜よね

貴族:あばたができて止まっちゃうよね。

イマオカチョフ:あばたもスイ~んだよね

貴族:最終巻はっていうか締めはどうなって欲しかった?

くつ玉:マリアが死んだところで終わりで良かったかな

イマオカチョフ:それ、俺たちが考えるもんじゃないんだけれども、まあ考えるけど。全員死ねばよかった。トシの死にざまで、もう充分

くつ玉:アレ以降のモンとか変やもん。なんなのあのモンは

wim24.jpgイマオカチョフ:モンもさあ、うみ、そら…とか言い出して。スイ~にもほどがあんだろっていう。あのへん、ホント、やめてほしい

頼む:シェーン、とか

貴族:シンパがあんだけいて何でいままでおとなしくしてたんだって思った。

イマオカチョフ:いやいや、あんだけ人殺しといて、美しい…じゃねえよホント。何描きたかったんだ。あ~怒りが・・・俺自身も大きくなっちゃう!水爆打ち込まれちゃう!…すいません

貴族:あばたができちゃうよ。

くつ玉:空とか海とか美しいっていうのは分かるような気がするけどね。結局そこに行き着くっていうか

イマオカチョフ:いやそれはいいんだけど、まあ大統領が言うのは良いんだけど、モンがさあ…あのババアとブサイクとしかセックスしなかったモンがさあ…

貴族:聖人になってるよね。

イマオカチョフ:最終的には外人の美人とセックス

貴族:セックスはしてるけど。

イマオカチョフ:成り上がってるよね。矢沢かよっていう

貴族:モンはただの人でよかったのになぁ。でもね、ヒグマドンは地球の意思だと思うの。ヒグマドン=ガイア説。だから地球規模に膨らんでもオッケーって言う。

頼む:どういう意志?

貴族:まぁ純粋に人類を懲らしめに来たって言う。リセットしに来たよーって。

くつ玉:寄生獣っぽい説じゃん

イマオカチョフ:つまり地球のチンチンが肥大化したって説?勃起してモンっていう精子を飛ばしたっていう。だからモンは白くなったっていう説

貴族:モンは完全にただの人って言う。勝手に関連づけてるけど関係ないからって感じ。

イマオカチョフ:寄生獣は、最後、浦上とか小さい問題で落ち着いたからまあそれはそれで好きだったよ!人の問題として

貴族:そうね。モンはあのヒグマドンに一回殺されて何か謎のエネルギーを受けて神の使いになった。だから白くなって地球の声が聞こえるようになった

くつ玉:貴族が飛ばしてるじゃん?

貴族:もう・・・整合とるには・・こう考えるしか・・・ほんとうは俺はあんだけ引っ掻き回しても最終的には何一つ世界は変わらなかったっていう終わりが良かったな。

頼む:いやー僕はね、今回驚いたというか、ショックだったのは、くつ王が指摘してくれるまで、気付かなかったのよ、その、新井が望む人の姿=自分の思う人の姿だというのが、普通じゃないってこと。僕は、高校くらいから、そういうの、漠然と思ってたから。で、ボーイズはそうなんだろうと勝手に思い込んでたから。

くつ玉:そうなんだろうっていうのは?

頼む:んーと、、、思考しないのは人間じゃない、人間の姿をした人間でない生き物がこの世の大半を占めているってこと。過激な言い方をすればね。世の中、バカばっかりだってこと。自分を何様だと思ってるんだ!ってのはさておき。

くつ玉:まあそう思ってるよね、基本的に。オレたちは

貴族:うんまぁ。平均より上の人間ならそう思って仕方ないかと。

くつ玉:オレたちは全て分かってる、おまえらは分かってない、っていうのがそんあれボーイズの基本的なスタンスじゃん?

貴族:俺たち面白い。お前たちは・・それどうなん?ってのは確実に言えるよね。

頼む:でさ、トシが「ようやく人間になった」のくだりでさ、「新井の求める人間になった」って言い直さないといけない、っていうのが言い直さなくても、僕にとってはそれが普通の考え方だったので「言い直さないと危険だ」というのは、ボーイズの間では不要な措置だと思ってたので。ま、他の人も見ることになるかもだからね、言い直す必要はあるわね。

くつ玉:ああ・・・僕は、読んでるヒトが分かりにくいかなって思ったんよね

頼む:さすがです。編集長。

くつ玉:客観的な視点からね

頼む:今岡がいない。

くつ玉:吐いてるんじゃないかなって。すごい飲んでたみたいだから

イマオカチョフ:吐いてた。一人で飲んで吐く俺。すっかり、さ…寂しい自分にさ…酔うようになってて…