あらすじ

あずまきよひこ
2003年〜
月刊コミック電撃大王 / アスキー・メディアワークス
1-8巻
夏休みの前日、とある町に強烈に元気な女の子「よつば」と、「とーちゃん」の親子が引っ越してきた。遠い海の向こうの島から来たらしい不思議な女の子を、はじめて体験する出来事が毎日たくさん待っている。その日から始まる、よつばに振り回される周りの人達の日常を描いたハートフルコメディ。
くつ王

メルヘンの物語である。
もちろん読んだら分かるように、これは現実世界を前提に描かれたマンガであり、魔法もなければ、超能力も出てこない。
ただ、6歳の元気な女の子の平和な日常生活を淡々と描いた作品ではある。
しかし、この「悪いヒトが全く出てこない」平和すぎる世界観は、我々が暮らすこの日常とは大きくかけ離れており、その現代のユートピア的な世界観はもはやメルヘンと言って良いだろう。
実際に我々の住むこの世界では、となりの住民の騒音がうるさくてゴミ出しのことでいつも揉めてたり、大人たちはセックスと金のことばかり考えてたり、常に誰かが誰かを殺したりしているわけであって。
このマンガは現実世界を描いているようでいて、実際はこのマンガを読むことで読者は「現実逃避」しているんじゃないだろうか(異常に鋭いオレ)。
例えば、同じように現実世界を描いている安野モヨコの『働きマン』なんかは、現実で戦うための勇気を与えてくれるマンガではないかと思う。
『働きマン』の主人公は現実の厳しさに打ちのめされつつも、なんとか仕事をこなしていく、そのカタルシスを描いている。
それを見て「よっしゃ、オレも負けてらんねえよバカヤロー!」と自分を奮い立たせる読者も多いんじゃないだろうか。
逆に『よつばと!』は、現実から逃避するためのマンガ。
「も、仕事のことなんか忘れて、よつばと一緒にオレも海辺で砂の山を作りたいわ〜」的な気分にさせられる作品である。
確かにそういうリフレッシュも必要だと思うし、オレにとっての寺はそういうもんなので、否定はしない。
どっちが良い、というものではないが、オレ個人としては現実で戦うためのマンガの方が好きだ。
たまに逃避したくなる気持ちもよく分かるんだけど、個人的にはそれをマンガに求めることは今のところない。
おそらく、そういう仕事に疲れた社会人をターゲットに作られた作品なんだろう。
非常にあざとい、というか絶妙なとこを突いてくるよなー。
というのが穿った見方で、何も考えずに読むととても面白いんよね。
よつばかわいいなー。うちのモモとウメもそれ以上にかわいいけども。
やっぱり子どもってすごいよなー。
子どもといると、いろんなことに気付かされるよなー。
子どものかわいさ、不思議さ、視点の斬新さなどを大人の目線から描いたマンガの中では飛び抜けた作品ではないでしょうか。
今岡秀雄

好きなんすわ~
まさに求めていたものがここに、状態やんね。
需要に対する供給、梶原一騎の原作に対するちばてつやのあしたのジョー、今岡秀雄に対するビョークっていう。(見てる~?)
普段はさ、まあ私事になりますがね、仕事ばっかりやっとるわけでね。
その仕事で付き合いがある人とか全員信用できないじゃないですか。
誰だって追い詰められたら自分を守るもんだし、それは仕方ないと思って生きていますが、やっぱりユルくない。
だけ、俺は頭使わない友情・青春!みたいな頭湧いたワンピースみたいなの好きなんよね。
漫画くらい頭使わせず読ませろっていうさ。
あとやっぱ漫画には理想の世界を見せてほしいって子供みたいな考えもあるもんで、それが俺には人を妄信できる楽しい環境が理想郷なんですね。
まあ前置きはこのくらいで。
で、よつばと!ですがね。
あの、ゆるい世界、あらかじめ引いた線を絶対に踏み越えないという安心感。
そうそう…いいよ…いいよそれ…
まあそいういうのは山ほどあるけど、この作品にはセンスと、あとキャラを立たせるのがうまい。
キャラがしっかり確立してるから会話がもう、面白いじゃないですか。
人物が立ってて会話で魅せる、つったら僕はゆうきまさみ・佐々木倫子・よしながふみ、って所が思いつきますが、全員溺愛していますが、よつばと!は同等のレベルじゃねえかって個人的には思います。
例えば綾瀬家族の中で、一本同じ筋が通っているとしても、表層的な考え方は全然違ってさあ、もうさ、自然と面白いわけよ。
頭がカラになるんよね、何か矛盾が見えたとか、気になるところがあるとか、そういった邪念なく、ただ受け入れて、ただ面白いっていう、俺にとっては超楽なにょね
それだけ人物がブレてないんだろうねえ
あと細かい仕掛けをちょくちょくしてるじゃない。
ああいうのいいわよね~
まあオタクっぽいの思想なんだけど、俺も根がオタクなので、とっても合います。
私はね、そう思うの。
ダメだ…酒飲みすぎた…
続きはクロストークで!
たろう

ほのぼのとした、5歳のよつばとその周辺のこどもと大人のマンガです。
基本的に夏休み中から少しずつ時間が流れていきます。
本人は少しとっぴもない感じの女の子ですが、5歳だから実はそうでもないのか
もしれません。
大きなストーリーがあるわけではないけれど、ついつい読んでしまいます。
もし、僕に子どもができる前に読んでいたらこれほどいいなぁと思わなかったの
かもしれません。
読んでいて、こどもの頃の生活を思い出すのはもちろんのこと、子どもがいる大
人の生活もいいなぁと。
概して登場する大人もまた、人生をのんびりと楽しんでいるようで憧れてしまい
ます。
このマンガを読んで、ついつい家族で春の牧場にいってウシや羊や山羊を眺めて
しまいました。
貴族

小岩井よつば(5才)を中心としたお隣さんやご近所を巻き込んだ癒し漫画。
漫画書くのって想像力がいるのは分かるけど、ここまで子供をかけるのはすごいよね。
子供ならではの独創的な発想とか前後を考えてない行動とかものすごくありそう。
で、この「ありそう」なのを書いて読んで面白いものに仕上げる作者は素晴らしいと思う。
登場人物同士の小ネタ的な掛け合いが楽しくて下手なギャグマンガより笑えるもの。
エログロ暴力がなくて、よつばが一人でどこかに出かけても読者は全く心配せずに一緒に小冒険ができるこの幸せな世界をいつまでも見ていたいです。。
頼む

ほんわかなる。
自分の娘をもっと抱きしめようと思う。
そんなマンガでした。
ストーリーに駆動力がないので、早く次の巻!みたいな感じはないんだけど、ゆったりと「あーなんか、次の巻も読みたいな」って気持ちになります。よつばはもちろん、お父さんやジャンボのキャラクターがいいよね。父親として憧れに似た感情を抱きます。
子どもと接していると、大人には考え付かないような発想に、大笑いしたり驚いたりすることが多々あるんだけど、それをデフォルメしてそのまま漫画にしてる。「子供のような素っ頓狂な発想」を「大人にやらせる」マンガは、たくさんあったような気がするんだけど(燃える!お兄さんとか?)、そのまま子供にやらせる漫画というと、まぁクレヨンしんちゃんなんだけど、路線が違うよねなんとなく。下ネタがないだけか。
時間の関係で、5巻までしか読んでなくてレビュー書いてますが、またちょっとずつ読んでいこうと思います。
