Nomura Interview 2008.09.22 前編
text by Kutsuo
6年間の長い沈黙を破り、野村が帰ってきた。
もちろん野村の活躍はノムモムやノムラップを通して知ることはできたのだが、その間インタビューは「宇宙から電波が飛んできてるから」というよく分からない理由で頑に拒否してきたのだった。
しかし、ノムラップのデビューアルバム『ノムラップ現象』の発売のプロモーション活動のため、5分間だけインタビューを受けてもいいというオファーが野村からあり、ちょうど我々もヒマだったので話を聞いてあげることにした。(くつ王)
最近は専ら労基署だね
———実に6年ぶりのインタビューということで、非常に感慨深いですね。前回のインタビューのとき野村さんは23歳だったわけですが・・・
野村「そうか・・・あれからもうそんなに経つのか・・・年を経た野村2008」
———野村さんもすっかり貫禄が出てきましたね
野村「まあね。オレも最近は貫禄が出過ぎて『カンロくん』って呼ばれてるよ(野村爆笑)」
———はあ。6年ぶりのインタビューということで、まずは近況を教えていただきたいのですが・・・
野村「そうだな。ならば近況を話そう。最近は労基署に通ってるカンロくんなんだ」
———ロウキショ?ロウキショってなんですか?
野村「ロウキショといえば労働基準監督署のことに決まっているだろうがー!(鬼の形相で)」
———す、すいません・・・。しかしなんでまたそんなところに・・・。
野村「もはや労基署に通うことがオレの日常だな(※本当に通っています)。」
———労基署で何をされているんですか?
野村「まあアレだ。オレが前に働いてた会社がいつまでたっても給料を払わないんで、訴状を作成してるんだ」
———うわーリアルだなー。どれくらい払ってもらってないんですか?
野村「1年かなっていう。1年かなっていう。」
———それってまさか1年ものあいだタダ働きをしてたってことですか?
野村「いや・・・オレはそれがタダ働きだったとは思ってないんだ・・・だってそうだろ?オレがそこで得ることができた知識や人間関係はお金には決して換えられないかけがえのないものだからさ・・・」
———ふーん(どうでもいい)。それでタダ働きだった仕事を辞めて、今は何の仕事をされているんですか?
野村「今は運送関係だな」
———運送関係というと、トラックの運転手とかですか?
野村「近いよね。限りなく近いよね。まあ郵便局の隅っこで郵便物を住所ごとに仕分ける仕事なんだけどね」
———(おまえ運送してねえじゃん!)ああ・・・大変な仕事ですね・・・
野村「おう。ま、日本中の郵便局はオレの支配下にあるようなもんだよ」
有名人だから1000円をあげるよ
———で、そろそろ本題に移りたいのですが、いよいよノムラップのデビューアルバムが完成しましたね
野村「それよ」
———デビューシングル「大東京」が発表されて1年のインターバルを挟んでようやくリリースとなったわけですが、ここまでリリースが遅れた理由は何なんですか?
野村「いや、だからほら。労基署に通ってるから」
———ああ・・・そうですね
野村「労基署に通ってる傍らで収録してるからさ」
———ええ・・・大変でしたね
野村「まあやっぱ労基署がさ・・・」
———労基署の話はもういいんで。まずはデビューシングルのことについてお聞きしたいのですが、「大東京」はDragon ashの「Grateful Days」とクリスタルキングの「大都会」を大胆にサンプリングした大名曲ですが、著作権の方はどうなっているのでしょうか?
野村「・・・」 (急に寝たフリをする野村)
———野村さん?
野村「・・・」
———野村さん!著作権はどうなってるんですか!?
野村「・・・」
———分かりました。著作権についてはこれ以上聞きませんから。
野村「ヤッピ〜」 (急に起きる)
———「大東京」はそんあれヒットチャートで12週連続1位という大記録を作り、ノムラップは一躍スターダムに登り詰めたわけですが、成功後に生活は変わりましたか?
野村「正直に言うと、変わったよね。やっぱ街を歩いててもさ、皆オレを見てるなっていう」
———(それはその変な帽子のせいなんじゃ・・・)なるほどー。分かる気がします
野村「もうさ皆の視線をビンビン感じるよね。で、こっちもアレがビンビンになっちゃうっていう」
———有名人は大変ですねえ
野村「そうなんだよ。はい1000円あげる」
———えっ、くれるんですか?
野村「いいからとっときなよ。オレ有名人だからさ」
———(まあ労基署通ってるけどな)ありがとうございます。そして「大東京」でブレイクした熱狂も冷めやらぬ中、2ndシングル「野村マンのテーマ」がリリースされたわけですが
野村「だな・・・」
———これも「ウルトラマン」「ウルトラマンセブン」という歴代ヒーローのテーマ曲を大胆にサンプリングした、奇跡的な名曲なのですが、野村さんがこの作品に込められた意味を教えていただけますか?
野村「ほら、小学校のときにさ・・・『スーパーマンとコーヒーとライターを続けて言ってみて!』とか言って遊んでたよね。それを思い出したんで、言ってみたかったっていう」
———(くだらねえ)なるほど。ヒーローものをやりたかったわけではないんですね?
野村「いや、実際に調子こいて実写版の野村マンを撮影したこともあったんだけどね・・・まあ企画倒れっていうか・・・予算が足りないっていうか・・・作家が逃げたっていうか・・・あと、労基署にも通わないといけないしさ」
———大変でしたね。
野村「まあこれもいつかいい思い出に変わるよね。カンロくんはそう思う」
———「大東京」「野村マンのテーマ」と日本記録を次々と塗り替えるセールスを記録したノムラップでしたが、その後1年間の沈黙に入ります。この間、ノムラップさんは労基署に通っていたということですが、創作活動は続けられていたのですか?
野村「愚問だよね」
———というと、やはりノムラップとしての活動は続けられていたんですね?
野村「いや、逆っていうか。労基署に通ってるんだからさ。そんなヒマないって。ノムラップとかやってらんないってマジで。おまえも通ってみって労基署。すごい大変なんだから」
———ではノムラップの活動を再開されたのは労基署通いが一段落したということなんでしょうか?
野村「うん・・・労基署のオヤジがオレにこう言うんだ。『おまえはまだ若い。やりたいことをやれ』ってな」
———労働基準監督署の職員とそこまで深い人間関係を築くとは・・・
野村「いわばオレの第2の故郷だよね、労基署は。王監督にとっての福岡みたいなもんだよ」
———うらやましい限りです。
(後編に続く)
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